個人利用のみならず、企業間での大容量データの移動などにクラウドストレージサービスは今や欠かせないものとなりつつあります。
ですがGoogleDriveやDropboxといった既存のサービスはすべて中央集権型のサービスであるため、ハッカーの攻撃による情報流出やデータが破壊されるリスクと無縁ではありません。
実際に2012年にはDropboxが6800万件ものアカウント情報を流出させる事態を発生させています。
パスワードなどの個人の対応にも限界がある中、ブロックチェーン技術を用いた新時代のクラウドストレージサービスとしてStorjが、トークンとしてStorjcoin Xが登場しました。
・Storjの料金
・Storjcoin Xの価格推移と購入方法
Storjの概要
Storjはブロックチェーン技術を採用するクラウドストレージサービスです。
ブロックチェーン技術を採用することでひとつのファイルを細切れにして分散して管理し、そのうえ暗号化を施します。
そのため暗号鍵を持っていなければ解読できず、中央集権型のサービスよりも高い安全性を確保できます。
ファイル破損の危険も少なく、サーバが停止していてもファイルを取り出すことができます。
Storjのトークンは仮想通貨の歴史の中でも古いほうで、最初にICOを行ったのは2014年8月のことです。
しかしStorjは2度ICOを行っており、2度目となる2017年6月のICOで33億円もの資金の調達に成功しています。
1度目のICOで売却したトークンはBitcoinの規格で作られたSJCX(Storjcoin X)というもので、2度目のICOで売却したのはERC20トークンとして作られたSTORJというものですが、SJCXではStorjのサービスを受けることはできないため、SJCXの保有者はSTORJと交換する必要があります。
Storjの料金
例えばDropboxでは個人で使う場合には1TBから月額1000円、法人で使う場合には2TBから1ユーザーあたり月額1250円かかります。
月額で料金が決められているとあまり利用しなかった場合に無駄に料金を支払うことになってしまい、不公平感を抱くことがあるでしょう。
しかしStorjは1GBごとに月額0.015ドル(およそ1.65円)という従量課金制を採用しています。
例えば個人で1TB使った場合には月額およそ1650円とDropboxを使うよりも高額になってしまいますが、Dropboxとは違い純粋に使った容量分しか使用料がかかりません。
そのため多人数で使用した場合、一般的には75%ものコストカットが可能になると言われています。
Storjcoin Xの価格推移と購入方法
Storjcoin X (SJCX) price, charts, market cap, and other metrics | CoinMarketCap
Storjcoin Xは公開当初こそ価格が高騰しましたが、現在では落ち着いています。
Storjの利便性が明らかとなれば、高騰する可能性は充分にあります。
Storjの開発者はホームページのほかにTwitterやFacebookで情報発信を行っているので、興味のある方はぜひご覧ください。
Storjcoin Xは海外の取引所のほか、日本国内でもZaifで購入することができます。
もし欲しいと思った場合はZaifから購入するとよいでしょう。