仮想通貨用の貸金庫サービスを打ち出した、今注目の銀行であるVersaBankとは

この記事のポイント
1.カナダのVersaBankがヴァーチャル貸金庫サービスを提供
2.Vers Bankってどんな銀行なのか
3.デジタル資産を保管する世界的な取り組み

1.カナダのVersaBankがヴァーチャル貸金庫サービスを提供

2018年11月8日、カナダのVersaBankは、「Versa Vault(金庫)」という名前のヴァーチャル貸金庫サービスのベータテストが完了したと公式に発表しました。Versa Vaultは仮想通貨取引所と仮想通貨の投資ファンド向けのサービスで、VersaBankのIR担当者であるWade MacBain氏は「既に200件以上の問い合わせがある」と話しています。また、VersaBankのCEOであるDavid Tylor氏は、「多くの人が、仮想通貨取引におけるセーフティボックスのアイデアを構想していますが、私達は既に設計して、構築しています。私達は高いセキュリティと、世界中で使える認証技術をクライアントに提供できる、絶対的なプライバシーが確保されたサービスを提供していきます。」と発表しています。

2.Versa Bankってどんな銀行なのか

Versa Bankは2018年11月時点で、時価総額が1億2,600万ドルで、従業員が約80名、そして保有する資産は17億3,000万カナダドルという、カナダで最小規模の銀行です。しかしご紹介した様に、仮想通貨の貸金庫サービスという斬新なアイデアを打ち出す、とても先見性のある銀行として、世界中から注目を浴びており、株価はなんとカナダ大手銀行を上回っています。

3.デジタル資産を保管する世界的な取り組み

デジタル資産を安心して保管できる仕組み作りはVersaBankだけでなく、韓国の新韓銀行や香港に本社を置くXapoなど、いくつかの企業で取り組みが始まっており、世界的にその需要が高まってきています。日本では近年、コインチェックが5億円以上流出した事件が話題になったため、仮想通貨を安全に保管する必要性がお分かりになるでしょう。Versa Vaultの設計の監督には、Blackberryのサイバーセキュリティの専門家であるGurpreet Sahota氏を起用することを表明しており、VersaBankの意気込みが感じられます。仮想通貨市場はこれからも発展していくことが予想されており、多くの顧客を掴むためには、より安全で使いやすい保管システムを構築することが急務となっています。この難題にいち早く取り組んでいるVersaBankは世界中から注目されています。