5年で1BTCが1,100万円に!?仮想通貨の未来

今後5年間で1BTCが1,100万円に

8月、アメリカの大手仮想通貨取引所コインベース(Coinbase)出身のニック・トマイノ(Nick Tomaino)氏は、フォーチューン誌のインタビューに対して次のように語りました。

「1ビットコイン()が2018年中に1万ドル(約110万円)に到達するとは思わない。しかし、今後5年間で2017年以上の暴騰が発生し、10万ドル(約1,100万円)に到達する可能性は非常に高い」。

トマイノ氏は現在、2,000万ドル(約22億円)規模の仮想通貨投資企業「ワンコンファメーション(1Confirmation)」を運用しています。

ニック・トマイノ
2017年、コインベースを退職してワンコンファメーションを設立。Mark CoubanやMarc Andreesenなど大手投資家の支援を受けて、10の仮想通貨関連のベンチャー企業へ投資。前年同期比40%の収益率を達成した。

仮想通貨の価値が上がると考える理由

トマイノ氏は仮想通貨の価値が上がると考える理由として、「政府など既存のシステムへの不信感」をあげています。

世界情勢はアラブの春に代表されるように、目まぐるしく変化しています。日本でも「消えた年金問題」「年金の支給開始年齢の引上げ」などで、政府に対する不信感が高まっています。

国が消滅したり政変が起これば、紙幣は紙きれに変わります。仮想通貨は国の規制に左右されることはあっても、国の事情で価値がなくなることはありません

仮想通貨は世界中で使えるのに加え、書き換え不可能といわれるブロックチェーン技術を導入しています。政府を不安視する人々が、仮想通貨を購入して資産を守ろうと考えるのは自然なことでしょう。

ブロックチェーン技術
仮想通貨の全取引履歴を記録する技術。一定期間ごとに行われた取引履歴をブロックにまとめて暗号化し、利用者全員で共有する。何ヶ所かサーバーダウンしても別の利用者と照会可能なので、ハッキング不可能といわれている。

多国籍企業も仮想通貨産業へ参入

ゴールドマン・サックス(The Goldman Sachs Group, Inc)」「インターコンチネンタル・エクスチェンジ(Intercontinetal Exchange)」などの多国籍企業も、仮想通貨業界に参入しています。

複数の多国籍企業が仮想通貨業界に参入しているので、ほかの企業も追随する可能性が高くなっています

また、書き換え不可能なブロックチューン技術は「生産から販売までの物流管理」「医療のカルテ管理」など、幅広い分野に応用できます。

ブロックチューン技術が多様な事業に導入されることで、ブロックチューン技術に対する信頼感から仮想通貨に対する信頼も深まると予想されます。

まとめ

トマイノ氏は、「ビットコインとイーサリアム()が仮想通貨業界をリードしていくだろう」と述べています。

仮想通貨に精通しているトマイノ氏の予想どおり1ビットコイン10万ドルになるのか、今後も仮想通貨業界の動向に要注目ですね。