Rupeeとは?
Rupee(ルーピー)は、2017年1月に取引が開始された比較的新しい仮想通貨で、通貨単位は「RUP」です。
Litecoinのソースコードをベースにして作られた通貨で、インドで立ち上げられた後、いくつかの取引所で取り扱いが始まりました。開発資金の捻出のために、通貨の大半を安い価格で売却しています。
2017年になってアメリカ人やイスラエル人の仮想通貨開発チームに再び見出されてプロジェクトが再開しています。開発チームは順調に改善を図り、様々な機能を付帯しており、今後の人気の高まりが推測されています。
この記事ではRupeeの3つの特徴と将来性について紹介します。
- 南ジアの教育に使われる
- 収益モデル
- 新しいアルゴリズムを採用
南アジアの教育に使われる
Rupeeがユニークなのは、ブロックチェーンをアメリカの非営利団体として登録しようとしている点です。
すべての収益をRupeeのインフラ開発と南アジアの教育と福祉に役立てるとしています。インドを始めとした南アジアの教育は。識字率や初等教育の普及率が低いこともあって、公的な支援が必要とされています。Rupeeは南アジア以外の地域からの支援を役立てるために使われます。
収益モデル
Rupeeはオンライン上での収益モデルをユーザーに提供しています。
ショップやレンタルなどを提供する事業者に決済用通貨として使ってもらえるように、アプリを開発しています。Rupeeのブロックチェーンは完全なオープソースのネットワークで、Rupeeをゲートにして他の仮想通貨を受け入れて決済に使用することが可能です。
新しいアルゴリズムを採用
Rupeeは、ブロック生成の難易度を調整するために、「Dark Gravity Wave」という新しいアルゴリズムを開発して採用しています。
このアルゴリズムでは、ブロックを生成する目標時間に一貫性を持たせることが可能で、悪用されるリスクを低減しています。
Rupeeの将来性
Rupeeは明確な目標を持った仮想通貨で、短期的に一気に収益をあげることよりも長期的・持続的な社会の実現に貢献する通貨です。
アメリカで運営組織として非営利団体を立ち上げて、南アジアの教育環境の整備に使うというものです。開発チームは一貫してこの目標に向かって進んでおり、2017年の再開から順調に実績を積み上げています。
取引所への上場も果たしており、AndroidやiOS対応のウォレットを開発し、公式サイトを多言語対応するなど、積極的な活動が確認できます。思想的な背景があり、これに共鳴できる人に投資してほしいとしています。
Rupeeは長期的に伸びる通貨?
Rupee (RUP) price, charts, market cap, and other metrics | CoinMarketCap
2017年の取引開始直後は大きな値動きもなく推移していましたが、2017年から乱高下を繰り返し2018年1月には最高値を更新しました。その後、ゆるやかに下落し落ち着いた値動きをしています。
業界や目的に特化した仮想通貨はたくさんありますが、それらの通貨はどれも短期的に流通を目指すものではなく長期的に時間をかけて、チェックポイントをひとつずつクリアしていくように発展を目指します。
Rupeeも同様で、上記の通り長期的なロードマップを掲げひとつずつ着実にアップデートを続けています。公式サイトには2020年までのロードマップが掲載されているため、今後長期に渡ってアップデートが続くことがよくわかります。
支援の輪が広がっていくことが期待出来るRupee。今後の動向に注目です。