米国連邦通信委員会(FCC)の会長Ajit Pai氏の提言がもたらすもの

 

この記事のポイント

・米国連邦通信委員会(FCC)の会長
・Ajit Pai氏発言の趣旨
・規制を外すよう提言

仮想通貨と国家

仮想通貨が発展するためには各国の政府によるサポートが必要不可欠です。国家が仮想通貨の流通を後押ししなければ、人々の間に仮想通貨が浸透することはないからです。このほど米国連邦通信委員会(FCC)の会長Ajit Pai氏が注目すべき発言をしました。Ajit Pai氏の話の趣旨はブロックチェーンをむやみに規制してはならないというものでした。仮想通貨に対して不安視する政治家は少なくありません。イスラエルのように仮想通貨を政府が推進する国があるかと思えば、仮想通貨を通貨としては認めないと断固拒否する姿勢を示す政府もあります。後者のほうが実際には多いのです。

Ajit Pai氏の発言

このような状況にAjit Pai氏は警笛を鳴らしました。インドで開催されたあるIT関連の会議の席で何らかの時代錯誤的な規制によりブロックチェーンが規制を受け、不利益を被ることがあってはいけないというものでした。今回のAjit Pai氏の発言は瞬く間に仮想通貨投資家たちの間に広がり、ジャーナリストたちもこぞって報道しました。なぜAjit Pai氏はそのような発言をしたのでしょうか。

アメリカの姿勢

アメリカにはGoogleやフェイスブックなどの企業が躍進しています。政府はこれらのIT企業に対して規制を加えるどころか、活動を推進するための方策を実施しました。その結果として世界を代表するIT企業に成長し、世界中に影響を及ぼす存在になりました。このような目まぐるしい変化を経験してきたアメリカ政府だからこそ、言いえたのではないかというのが投資家たちの共通の意見になっています。

インドへの働きかけ

ところでインドでは銀行が仮想通貨に対してサポートを行うことを規制しています。まだ定かではない仮想通貨へ銀行が支援を行うなら、銀行とともに共倒れになってしまうのではないかという不安が背景にあるからです。しかしこのような規制は市場経済に圧力を与えることになり、仮想通貨の成長には何ら役に立ちません。そのためAjit Pai氏が声明を出し、インド政府に働きかける姿勢を打ち出しました。このような動きは他の国家の政府高官たちも見習うべきものであり、促進すべき事柄であるといえるでしょう。今回のことがきっかけになり、仮想通貨への投資がまた活発になることが期待されています。