ルーマニア最大の仮想通貨取引所Coinfluxの特徴

 

この記事のポイント

■2018年7月にリップルが上場
■EU圏内のユーザーは、銀行口座から直接法定通貨を入金して仮想通貨の購入が可能
■2015年以来1億8900万ユーロ相当の仮想通貨取引の実績

ルーマニア最大の仮想通貨取引所はCoinflux

Coinflux(コインフラックス)は、ルーマニアにある仮想通貨取引所の一つですが、ルーマニア国内では最大規模を誇る仮想通貨取引所でもあります。Coinfluxがサポートしている法定通貨は2種類あり、ルーマニアにおける法定通貨であるルーマニア・レイ(RON)と、ユーロ圏内で使用されている共通通貨のユーロ(EURO)です。

さらに、Coinfluxでは仮想通貨同士の取引ペアを提供しているため、特定の通貨ペアで取引をしたい投資家にとっては、利用しやすい取引所としても好評です。Coinfluxで利用できる取引ペアは複数あり、ユーロとリップルのように法定通貨と仮想通貨を直接取引できるシステムが構築されています。仮想通貨取引所を利用するためにわざわざビットコインとかイーサリアムなどの仮想通貨を入手する必要がないという点は、とても便利ではないでしょうか。

リップルが2018年に上場

Coinfluxでは、2018年7月に仮想通貨市場では比較的メジャーな通貨であるリップルを上場させました。この上場によって、リップルはCoinfluxが受け入れている法定通貨であるユーロとルーマニア・レイを使って取引できるだけでなく、ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨を利用しても取引できるようになりました。Coinfluxでは、取り扱っている仮想通貨はすべてユーロかルーマニア・レイを使って取引ができるため、どの仮想通貨で取引したい投資家にとっても、使い勝手が良いというわけです。

ルーマニアは仮想通貨大国

ルーマニアという国は、仮想通貨に対して積極的な人がとても多く、国家としても仮想通貨やブロックチェーン技術の開発に熱心な国としても知られています。一般市民からの統計を見ても、国民の半数以上が仮想通貨に関心を持っていて、40歳未満の若い世代においては、60%以上が「将来の通貨は仮想通貨がメインになる」と予想しているほどです。政府としても仮想通貨関連の事業を国家プロジェクトの一つとして支援しています。

なお、ルーマニアは仮想通貨のマイニング地としても良く知られています。その理由は、ルーマニアでは電力がとても安価なためです。1kWh当たりの電気料金は0.14ドル程度ととても安いという点、そして法的な規制がまだそれほど厳しくはないという点において、ルーマニアで仮想通貨の採掘を行う企業が増えているようです。