IT企業Bladetechがイングランドに最大級のビットコインマイニングファームの建設を計画

この記事のポイント

・Bladetech が1000万ポンド規模のビットコインマイニングファーム建設を計画
・3工場の処理能力は最大ペタハッシュレベル
・収益はすべて投資した株主に還元される予定

2018年3月、イギリスのIT企業・ハードウェアメーカーのBladetechがロンドンをはじめとするイングランド全3箇所にビットコインマイニングファームの建設を計画しているという報道がありました。このビットコインマイニングファームはThe Third Bladetec Mining Company Ltd(TBBMC)として運営される予定で、300~500平方フィート(25.45~46.5平方メートル)のビットコインマイニングファームをイングランドのロンドン・サフォーク・サリーに建設する予定となっています。建設の予算は1000万ポンド(約1390万ドル)としています。

Bladetechはこの建設費用の調達を、イギリスの金融行動監視機構(FCA)が提供している「Envestry」を資金調達パートナーとして投資を集める予定で、実現すれば「Envestry」で調達された資金で建設されるヨーロッパ発のビットコインマイニングファームであるとしています。Bladetechは今回の資金調達に辺り、1株=1.00ポンド、投資家一人あたまの最小投資額を5000ポンドと設定し、土地代・電気代・マイニング用ハードウェアの購入・管理費用に充てるとしています。より安価な電力の確保のために風力発電企業と折衝、資金の大半がこの電力に充てられます。Bladetechは、企業は100%株主のものであるとしています。

数年間の限定事業の予定

1000台のASICマイニング装置を毎秒43テラハッシュで稼働させる予定ということです。Bladetechが作成した投資家向けの資料によれば、「TBBMCのマイニング施設の処理能力は合計で最大ペタハッシュクラスとなって、世界全体を見ても大きな意味を持つ割合を占めることになる」とされています。

このビットコインマイニングファームは稼働開始から2~3年を目処として、採掘したBitcoinを設備とともに売却し、株主にはポンドで配当を行った上で、Bladetechはマイニングの事業から撤退する予定とされています。Bitcoin価格が予定より上がった、もしくは下がった場合でも投資家からマイニング事業の継続許可が出なかった場合のシナリオとして実行される予定であり、「実証された出口戦略」と言われています。