オーストラリアの政府研究機関CSIRO(オーストラリア連邦科学産業研究機構)の活動

 

この記事のポイント

■オーストラリア最大手銀行と提携してスマートマネーアプリの開発
■シドニー大学と共同で次世代ブロックチェーンの開発に成功
■オーストラリアはブロックチェーン技術開発に積極的

CSIRO(オーストラリア連邦科学産業研究機構)とは

CSIRO(オーストラリア連邦科学産業研究機構)とは、オーストラリア政府が直轄している研究機関で、オーストラリアでは最大規模を誇ります。この機関ではブロックチェーン技術に関する研究開発も行っていて、すでにいくつかのシステムを完成し、実用化に向けて乗り出しています。

スマートコントラクト技術を使ったスマートマネーアプリ

CSIRO(オーストラリア連邦科学産業研究機構)が開発したアプリの中でも、市民の生活を飛躍的に便利にしてくれるのが、スマートコントラクト技術を用いたスマートマネーというアプリです。これはCSIRO(オーストラリア連邦科学産業研究機構)がCommBankと提携して開発したプロジェクトで、保険の支払いや管理を始め、家計や予算の管理から信託預金などの管理をサポートしてくれるアプリです。このスマートマネーの実験や試行に際しては、オーストラリアの国民障碍者保健制度が全面的に協力し、利用者や介護者が多数協力しました。

シドニー大学と共同研究によってRed Belly Blockchainを開発

CSIRO(オーストラリア連邦科学産業研究機構)ではまた、シドニー大学との共同研究により、次世代のブロックチェーンとなるRed Belly Blockchainプロジェクトを開発しました。このブロックチェーンはAES上でプラットフォームが実行されるタイプで、一度に大量の取引を高速処理できるという特徴があります。ビットコインなどのパブリックチェーンと比較すると、様々な分野で処理スピードが格段にスピードアップすることが期待されています。

オーストラリアではブロックチェーン技術開発が進む

ブロックチェーン技術の開発においては、各国がそれぞれ取り組んでいますが、オーストラリアはその中でも、比較的進歩が早い国の一つと言えます。すでにブロックチェーン技術を活用した事業がオーストラリア国内では展開されていますし、現在はいろいろな分野においてプロジェクトの開発がすすめられているので、近い将来にはオーストラリア国内のあらゆる分野のシステムにおいて、ブロックチェーン技術が導入されると予想されています。ブロックチェーン技術を用いることによって、ビジネスを提供する側もユーザー側も共にメリットが期待できる点は、この技術の素晴らしい魅力ではないでしょうか。