不動産とブロックチェーンをつなぐステーブルコインSwissRealCoin

SwisssRealCoinとは?


Bitcoinなどの仮想通貨は次世代の決済システムや現在の法定通貨に代わる通貨として開発されましたが、未だにすべての国で浸透しているとは言い難いのが現状です。

仮想通貨は優れたシステムを有している反面ボラティリティ(価格の変動性)が大きく、価値の保存が困難になってしまうのがその原因となっています。

これでは投資をためらってしまう投資家も多いでしょう。

そこで仮想通貨の中にもボラティリティを抑えることで生活で使いやすく、投資へのハードルを下げた「ステーブルコイン」というものが表れました。

今回はステーブルコインの中でも代表的な仮想通貨および取引所であるSwisssRealCoinについて紹介します。

SwisssRealCoinの特徴
・スイスの不動産価格と関連したステーブルコインである
・不動産投資を促進するための仮想通貨
・2019年中にSTOを実施予定

スイスの不動産価格と連動したステーブルコインである


SwisssRealCoinはイーサリアムをベースとする仮想通貨です。

SwissRealCoin」のRealとは「Real Estate Asset Ledger」の頭文字を取って作ったもので、これを訳すると「不動産資産台帳」となります。

この名前の通りSwissRealCoinは不動産投資にブロックチェーン技術を活用させた仮想通貨で、価格をスイスの不動産価格と連動させることで安定させたステーブルコインです。

セキュリティも「Safe Cold storage multi-Signature Solution」という世界で最も安全性の高いソリューションを採用するほか、通貨のバックアップシードもスイス国内のセキュリティの高い金庫で保存しており、管理体制は万全です。

SwissRealCoinのウェブサイトによるとスイスの不動産は過去10年間で最も安定した不動産市場のひとつであり、連動させることで価格の安定と投資家の投資を促進することが期待されます。

不動産投資を促進するための仮想通貨


SwissRealCoinはブロックチェーン技術を用いて不動産投資を促進するために開発されました。

従来不動産投資を始めるには多額の資金と、銀行などへの手続きに非常に長い時間が必要でした。

しかしSwissRealCoinではトークンを購入することで、すぐにスイスリアルコインの提供するプラットフォーム上で少額から不動産投資が可能になります。

例えば1兆REALの値がついた不動産でも、個人で1兆REALをすべて負担する必要はなく1000REALから投資ができます。

またSwissRealCoinを発行するリアルコイン社は不動産への投資を目的としたファンドを設立しており、トークンを購入した投資家はこのファンドへ投資できる権利やファンドがどのような不動産へ投資するかを決定する権利を手に入れます。

ファンドの運用実績もチェックすることができ、より不動産投資を身近な存在にしてくれます。

2019年中にSTOを実施予定


SwisssRealCoinはICOを実施しようとしましたが、スイスの連邦金融市場監査局(FINMA)によって規制され現状ではトークンの公開ができていません。

しかし2019年中にSTO(Security Token Offering)の実施を予定しており、計画通りに進めば2019年中に公開できます。

STOとは
STO(Security Token Offering)とは通貨をその国の証券(Security)の要件を満たすように開発してICOを行う手法です。
ICOは各国の証券取引委員会のレギュレーションに触れる場合が多く、合法に資金調達を行うために考案されました。

SwissRealCoinについてはウェブサイトのほか、TwitterやFacebookでも情報発信を行っているので気になる人はぜひ見てみてください。

スイスでは不動産とブロックチェーンを関連させた通貨は他にもありますが、SwissRealCoinの取り組み次第では今後投資対象として興味深い対象となっていくでしょう。