2018年までのNEM(ネム)と今後




2017年は”仮想通貨元年”と呼ばれる年でした。多くの仮想通貨を世の人が知ることとなり、今後どのように社会に組み込まれるのかを考え始められた年です。

NEMはどのような通貨なのでしょうか?

NEM(ネム)の躍進と凋落

仮想通貨を語る上で、日本の取引所で取引ができるNEM(ネム)の躍進は見逃せないでしょう。2017年の1月には0.4円だったNEM(ネム)が、2018年1月には最大で200円を超え、およそ500倍の上昇を記録しました。

現在(2018年6月18日)の価格は約21円と下落傾向にあります。仮想通貨の今後の展望を見通すことが難しいですが、話題の中心にはいつもNEM(ネム)がいると思います。

NEM(ネム)は、主にフィンテック分野において堅固なセキュリティを持つブロックチェーンを使ったデータ管理を目指しています。

現在(2018年6月5日)時点では仮想通貨内で15番目に大きな規模の通貨であり、およそ20億ドル、日本円で2000億円ほどのマーケットとなります。

今後予定されている行事としては、限定的な利用において新しいブロックチェーン技術であるカタパルトの実装があります。

カタパルト
XEMの処理速度を大幅に改善する技術のこと

NEM(ネム)の特徴は?

開発者の1人が日本人ということもあって日本で人気のNEM(ネム)ですが、新しい機能であるカタパルトも日本の会社であるTech Bureauによって開発されています。

この会社は、ブロックチェーンによって法人同士のデータ保管や共有を目的とした技術を開発しています。カタパルトを説明する上で、Mijinというプラットフォームの説明が欠かせません。
Mijinとは忍者の武器である「微塵」に由来された技術であり、ブロックチェーンを誰もが簡単に利用できるように生み出されたプラットフォームです。

Mijinの開発者は、この仕組みは従来のITインフラに置き換わることができると主張しています。NEM(ネム)は、商用分野でブロックチェーン技術を普及させようと開発奨励金を付与しています。

investinblockchain.com の Jacob Bushmaker氏によると様々なビシネスのハブとなりうるNEM(ネム)は、一般の利用者に対して多くのポテンシャルがあるとしています。

investinblockchain.com
仮想通貨投資に特化したメディア

NEM(ネム)の導入例

Jacob Bushmaker氏はさらに、NEM(ネム)は2018年にカタパルトが実装されることにも言及しています。

カタパルトによって処理速度が大幅に改善されれば、NEM(ネム)は仮想通貨業界で頭一つ抜けることができると述べています。

NEM(ネム)の導入を目指すプロジェクトの一つに、Scanetchainプロジェクトがあります。
このプロジェクトは、ブロックチェーンを使った非中央集権アプリケーションを開発し、2018年6月7日までにICOを通じて資金の調達に成功しています。

非中央集権アプリケーション
ネットワークを構成するノードによって分散的に運営されているアプリケーションのこと。
中央の主体が仕様の変更を決めることはなく、ユーザー主体でプロトコルが変更される。

「Scanetchain」を利用すると、拡張現実の技術を用いて製品やブランド、写真を認識しスキャン可能なマーカーを個別に生成することができます。

ユーザーは、そのアイテムをAR機能が搭載されたカメラ付きスマートフォンを使ってスキャンし、商品は即座にブロックチェーンとリンクされます。これらの商品は、検索、購買や広告に用いられることができます。

NEM(ネム)の価格について

NEM(ネム)の価格について考察してみましょう。NEM(ネム)は2017年12月から2018年1月にかけて最高値を更新しました。現在(2018年6月18日)の価格は約21円です。

瞬間最高値でおよそ800倍の値がつけられたとされています。その後はビットコインの価格につられて価格の低下がみられます。
さらに、2018年1月6日には日本の仮想通貨取引所であるCoincheckがおよそ500億円相当のXEM(ネム)が盗まれるという事件も発生しました。

ビットコインの価格変動に影響を受けるという特徴もあるので、この事件単体でどの程度価格に反映されたかを測ることは非常に難しいですが、世間的にマイナスのイメージが植えつけられたことは免れません。

この盗難は、Coincheckのセキュリティーが甘かった為に起きたものであり、NEM(ネム)自体に何か問題があったわけではありません。

しかし、取引所のセキュリティに対して一石を投じたことも事実です。NEM(ネム)財団は、保証を拒否する代わりに、盗まれたNEM(ネム)に印をつけ追跡するシステムを作りました。

XEM(ネム)のポテンシャルについて

昨年あった最も興味深い出来事は、原油を豊富に持ちながら経済破綻したベネズエラによってNEM(ネム)の技術が採用されたことにあると思います。

そのプロジェクトのPetroトークンが2018年2月に発表されました。ベネズエラの大統領であるNicolas Maduro氏は5000億円以上を費やすとしていますが、CNNは専門家によると、この宣言は失敗に終わるだろうと報道しています。

magazineによれば、ベネズエラはこのトークンは法的にも受け入れられ様々な手数料や税金の支払いに使うことができ、さらにベネズエラの通貨であるbolivarとも交換可能であるということです。

大統領が選挙操作によって逮捕されるなど負の要素が多いベネズエラですが、専門家たちはこの動きをNEM(ネム)にとって大きなプラスになるだろうとしています。

Nemcoin4uの中でMir Khaleq Aliは、PetroトークンはNEM(ネム)プラットフォームが欲していたリアル世界での実装という点において大きな推進力になるだろうと述べています。

一方で、懸念すべき点としてどうやってNEM(ネム)が投資家たちの反感を持たないようにするかですが、ただ売らず所有すればよい、NEM(ネム)は今年躍進するだろうとアドバイスしています。

Petroトークン
Petroトークンとはベネズエラによって作られたトークンです。このトークンは、ベネズエラ国民が参加できる独立したオープンソースの経済圏を作ることを目的としています。
Mir Khaleq Ali
Nemcoin4uで記事を書く仮想通貨ブロガー

NEM(ネム)の今後

今後NEM(ネム)には、どのようなことが起こり得るのでしょうか。一番大きな部分として2018年に実装が予定されているXEMの処理速度を大幅に改善するカタパルトの実装でしょう。
これが実装されれば、急激にNEM(ネム)の処理能力が上がり実世界での仕様がより現実的になるでしょう。

NEM(ネム)はビジネス世界において認知度・開発面において一歩リードした状態ですが、同時にビジネス分野をブロックチェーンを使って管理しようとする仮想通貨は多く、競争力が高い市場でもあるとFinder.comは述べています。

時間が経てばわかることですが、ベネズエラの動きなどはNEM(ネム)が長期視点で国や法人団体によって支持されていると言えます。将来が非常に楽しみな通貨です。

補足
Finder.comは仮想通貨メディアです。