TezosがActivation Codeを発行。セキュリティ対策にも乗り出す。

TEZOSがActivation Codeを発行

TEZOS財団は6月20日、betanetにアクセスするためのActivation Codeを発行することを発表した。

まだ認証を完了していないICO参加者は、Tezosベータネットの公開に伴い、認証プロセスを完了する必要があるようだ。

予告したbetanet立ち上げの期日(今年第2四半期)の終わりに近づいてもTEZOS側から何の情報もなく投資した人たちの不安が募るなか、6月10日に突然KYC/AMLを実施する旨のアナウンスがあり、投資家達からは驚きと不満の声が飛び交っていた。

そして6月20日、KYC/AMLにパスした人たちにActivation Codeの発行を開始した。
ネット上にはCodeを入手した人達の喜びの声が飛び交っている。

TEZOSが予告した期日まであと10日足らず。実際にbetanetが立ち上がるのか、多くの人が固唾を飲んで見守っている。

財団は、bakingの権利が参加者に与えられるのは立ち上げから3週間程度後になる見込みで、その間は報酬はないとしている。

Tezosプロトコルのセキュリティ対策に乗り出す

6月22日、Tezos財団は「HackerOne」によるTezosプロトコルの安定性・安全性を担保するためのバグ報奨金プログラム(bug bounty program)のスポンサーシップを発表した。

HackerOne
HackerOne」は、サンフランシスコを本拠地とするサイバーセキュリティ企業。世界中のあらゆるハッカーと連携して、潜在的な脆弱性を洗い出す事業を行っている。

Tezosは、これまでにもフランスのInriaやTaridesを資金援助することを発表している。
OCamlやCoqのようなTezosプロトコルの研究開発に際してInriaを、 MirageOS ユニカーネルプロジェクトとしてのTezosのパッケージングに関してTaridesをそれぞれ支援している。

その他、IMDEA Software Institute, OCaml Labs, Systems, Learn OCaml projectなどの支援もすでに発表されている。

また、マネーロンダリング防止のための機能(KYC/AML)を実装したことも発表している。

Obsidian Systems社からの発表によると、この2か月、同社はTezosのベイキングをセキュアにするためのアプリケーションの開発作業を続けているようだ。

これらの取り組みから、Tezosがセキュリティ対策に注力していることが伺える。
今後のTezosの動向に注目していきたい。