ジェフ・ベゾスの経歴と才能とは?今年に入って多額の寄付も!




世界中の人にとって、いまや無くてはならない通販サイト「Amazon」。創設者のジェフ・ベゾス氏は世界指折りの大富豪です。しかし、Amazonを設立するまでのジェフ・ベゾス氏の経歴や才能の片鱗を知っている方は意外にも少数です。

そんなジェフ・ベゾス氏が今年1月に膨大な額の寄付をしたことで話題になりました。その金額はこれまでに類をみない3300万ドル。ビジネスで成功した大富豪たちでもこれほどの寄付をした例はありません。

ジェフ・ベゾス氏の才能はいつ頃開花したのか?どうして今回の寄付に踏み出したのか?彼の経歴について調べたところ、寄付の相手となる団体に対しても、特別な想いがあることが分かりました。この記事では、ジェフ・ベゾス氏の才能や経歴について、ユニークなエピソードを交えてご紹介していきます。

ジェフ・ベゾス氏の才能。幼少期から発明好き

ジェフ・ベゾス氏は1964年1月生まれ、テキサス州出身の人物です。Amazonの創設者ともなると、英才教育を受けていたように想像してしまいますが、実際はテキサス州の広大な農家で育てられていました。時には牧牛にワクチンを打ち、またある時にはパイプを埋め立てるなど、農場の手伝いをしながら奔放に育てられました。

また、好奇心が旺盛で、自分の部屋に人が勝手に入るのが嫌でドアにアラームが鳴る発明をしたり、車のガレージを自分の実験室にするなど、当時から面白いものを作り出すことに没頭する性格だったようです。また高校生時代には夏休みにサマースクール(夏休みを利用した短期間の塾)を立ち上げています。この頃からビジネスの才能が目覚めたのかもしれません。

幼少期のエピソードは今聞くと、ジェフ氏の才能を伺えるエピソードとして理解できます。しかし、当時のジェフ・ベゾス氏が変わった行動は、躾に厳しいタイプの親には目に余るものだったでしょう。子供のやりたいことを止めずに、理解を示した両親もスゴイですね。

ジェフ・ベゾス氏は、大人になった現在も生活に独自のこだわりを持つことで有名です。毎日8時間の睡眠を欠かさず、家での夕食後の皿洗いを進んで行っています。他に、会議で利用した飲食店でメニューに自分の知らない食事が載っていると、積極的にオーダーするようにしているそうです。

ジェフ・ベゾス氏の経歴

学生時代は当時出来たばかりのPC、インターネットに興味を持ち、プリンストン大学に進学。計算機科学と 電気工学の学士号を取得しています。

大学卒業後の1986年にはサラリーマンとして働き始めます。就職先はウォールストリートにあるヘッジファンドに就職。インターネットが民間で使われ出して間もない当時に、株のトレードシステムの構築を行っています。社内での活躍目覚ましく、1992年には社長補佐(シニア・バイス・プレジデント)にまで昇格。安定的かつ高収入のビジネスマンとしての将来をつかみ取りました。しかし、社内でインターネットが普及していく中でビッグビジネスの臭いを感じ取ります。

思いついたらやらずにはいられないジェフ・ベゾス氏は企業を退職。1994年に自らネット通販の会社を立ち上げます 。会社の名前は「Cadabra.com」。本のネット通販会社です。翌年1995年には、「Amazon.com」と社名を変え、今や知らない人はいないくらいの企業へと成長させました。

また、意外に知られていませんが、ジェフ・ベゾス氏は宇宙開発事業も行っています。2000年に民間宇宙開発企業ブルーオリジン社を設立し、将来低価格の宇宙旅行を実現しようと精力的に活動しています。彼の才能は、興味を惹かれるもの全てに全力投球できることなのかもしれません。

そして、今年2018年3月には経済誌フォーブスの長者番付で、世界で一番の資産家になったことが発表されました。その資産額は1120億ドル。世界で初めて1000億ドル越えの資産を持つ個人となりました。2位は、かの有名なビル・ゲイツ。彼はこれまで世界一の資産家の地位を守ってきましたが、今年の彼の資産額は900億ドルと、ジェフ・ベゾス氏に200億ドル以上の差を付けられてしまいました。

ジェフ・ベゾス氏が過去最高額の寄付

そんな話題のジェフ・ベゾス氏について、2018年1月12日に衝撃の事実が判明しました。その内容はジェフ氏と、妻マッケンジーとで計3300万ドルを、大学奨学金制度に寄付したそうです。

もともとアメリカ社会では、キリスト教文化の影響から、ボランティアが盛んです。それと同様に、経済的に豊かな人は困っている人に寄付する慣習があります。

2016年にはFacebook創設者のマーク・ザッカーバーグ氏が500万ドルを寄付し話題になりましたが今回はそれを大きく上回る額です。寄付を受けた団体は、3300万ドルの寄付はアメリカの富裕層が寄付してきた中でも例のない額になる、と伝えています。

さて、寄付の相手は非営利団体のDream.USです。Dream.USはDACAという奨学金制度を運営しています。DACAとは幼いころに親に連れられて不法入国した子供が、一定の条件のもと大学へ進学するにあたって2年間の合法に働き続けられる、というものです。

不法入国した子供たちは「ドリーマー」と呼ばれ、DACAの支援を受けながらアメリカでの生活しています。今回の寄付で、のべ1000人の学生たちがDACAを受けられることになります。

ジェフ・ベゾス氏「父も支援を受けていた」と想いを語る

ジェフ・ベゾス氏はDream.USへのコメントで、自身の家族も非営利団体の支援を受けていたことを語っています。父マイク・ベゾス氏はジェフ氏がキューバ革命の折にキューバからアメリカへ移住しています。当時マイク氏は英語が話せませんでしたが、デラウェア州の移民支援制度を受けていたお陰でアメリカで生活できるようになりました。

自分の幸せだった幼少期も移民支援制度の支えがあったと考えているのでしょう。父親も今になってはアメリカに貢献している、と語って移民支援の有用性を説いています。

DACAは撤廃されそうに。トランプ大統領の排外政策

トランプ大統領は排外主義を掲げ、難民受け入れ拒否などの排他的政策を推進していることは有名です。その一環として、昨年9月にDACAを撤廃することをツイッター上で公表しました。

これにより、およそ80万人のドリーマーは頭を抱えました。DACA無くしてはアメリカで働けず、本国に強制送還されてしまいます。そうなれば母国の家族に仕送りしているドリーマーは収入が激減し、生活に困ってしあうからです。

幸い、この過激な政策は合衆国裁判所に差し止められ、DACA撤廃は見送られましたが、極端な立場が特徴のトランプ大統領のことですから、今後も移民政策について頭を悩ます人々は多いことでしょう。

ジェフ・ベゾス氏とトランプ大統領の対立

Amazon創始者のジェフ・ベゾス氏を含め、アメリカのトップ企業(Apple,Google,Microsoftなど)は移民を締め出す政策に反対しています。というのも、今日のアメリカ経済が発達しているのは、精力的に働く移民達が必要不可欠だからです。もし移民達が本当にアメリカから出ていくことになれば、アメリカの経済大国としての地位は地に落ちてしまいます。この主張が受け入れられ、裁判で差し止められることになりました。

ただし、トップ企業の中でも、ジェフ・ベゾス氏とトランプ大統領の確執は別格です。大統領選の頃からトランプ大統領はAmazonに対し過激な批判を浴びせてきたからです。

ジェフ・ベゾス氏は、2013年に当時赤字だったワシントン・ポスト社を買収しました。その際に、トランプ氏は買収を税金逃れの買収と批判しました。さらにAmazonのEC事業が多くの小売業者を倒産に追い込みアメリカに経済的損失をもたらしているとツイートしています。

これに対し、ジェフ・ベゾス氏はワシントン・ポスト越しにトランプ氏を批判しています。大統領選の時にはトランプ氏の排外主義を批判し、大統領に相応しくないと反撃しました。

その後、トランプ氏が大統領として当選した時には、Amazonの株価は一時10%下落、ジェフ・ベゾス氏は持ち株資産は160憶ドル目減りしました。現在も二人の仁義なき戦いはツイッター上で続いています。

まとめ

以上、ジェフ・ベゾス氏についてお伝えしてきました。彼の成功の裏側には先見の明があり、そしてそれを実行に移す行動力にあったと言えるでしょう。

また、築き上げた膨大な資産があるとはいえ、巨額の寄付をするには勇気がいります。寄付の裏側には、真逆の移民政策をとるトランプ大統領への反抗心も見えており、今後も目が離せません。