Contents
ティム・ドレイパー氏が仮想通貨に関する今後の予測を発表
(引用:https://bittimes.net/news/21612.html)
ベンチャーキャピタリストのティム・ドレイパー氏は、仮想通貨の今後の予測として、時価総額が100兆ドルにまで達するのではないかという考えを明らかにしました。
風変わりな億万長者としても知られるドレイパー氏は、2014年にアメリカ政府が押収したビットコインをオークションで落札したり、2017年には仮想通貨Tezos(テゾス)のICOを支援したりと、仮想通貨を熱心にサポートしてきました。仮想通貨に対する楽観的かつ強気な姿勢は有名です。
最近の仮想通貨の低迷を受けても、その姿勢は崩れていません。上記のような今後の予測を行い、注目を集めています。
ではなぜ、仮想通貨全体で100兆ドルになると考えたのでしょうか。本記事では、その理由について考察していきます。
ティム・ドレイパー氏が100兆ドル予測を打ち出した経緯
100兆ドル予測のきっかけは、ドレイパー氏は2018年5月中旬にアメリカの金融メディア「TheStreet」のインタビューを受けたことでした。
インタビューでは、仮想通貨規制や仮想通貨ウォレットのハッキング、ドナルド・トランプ大統領が仮想通貨関連の政策をどのように進めていくべきかなどの問題に対して、ドレイパー氏が自身の見解を述べていきました。
その流れで、ドレイパー氏はまずビットコインに触れ、ビットコイン1単位(=1BTC)の価値が2022年には25万ドルにまで上昇すると予測しました。
ビットコインのネットワークにはまだ成長の余地があり、成長とともにユーザー数が増え、ビットコインそのものの成長につながるという発想です。
さらに、2028年にはビットコインの時価総額が10兆ドルとなり、仮想通貨全体では100兆ドルに達するだろうと予測したのです。
100兆ドル予測の根拠
100兆という数字は一見途方もないものに見えますが、ドレイパー氏の予測には根拠があります。
それは、ビットコインだけでなく他の銘柄にも成長の可能性があることです。
ライトニングやビットコインキャッシュ、ビットコインゴールドなどの銘柄が過去に起こしたイノベーションに驚かされた経験から、ドレイパー氏は今後も仮想通貨が全体的に成長していくと信じているのです。
その成長を促すのが、ユーザー数の増加です。
仮想通貨が法定通貨に取って代わる可能性も
ドレイパー氏は今後、仮想通貨を支払いの手段として利用する人々の数が増えてくることを予測しています。
少なくともドレイパー氏自身は、たとえ1BTCが25万ドルになったとしても、ドルに換えるつもりはないと言っています。なぜなら、それは貝殻を金に換えるのと同様の行いで、時代に逆行すると考えているからです。
仮想通貨での決済や投資が一般化すれば、法定通貨は減少していきます。
すなわち、法定通貨に取って代わる形で仮想通貨が価値を高めていくと、ドレイパー氏は考えているのです。
競争が激化する仮想通貨業界
仮想通貨業界は、年々競争が激しくなっています。中でも、ICOを通じて生み出される銘柄は、さまざまな特徴を備えています。
たとえば、ドレイパー氏の支援するTezosは、「OCaml」という独自のプログラミング言語を採用しており、一般的に使用されているC++よりも安全性が高いといわれています。
また、従来の仮想通貨のように、トラブル発生時にハードフォークをすることなく機能を改善することができます。
また、大手の企業も仮想通貨業界への参入を目指すようになってきています。
世界最多のユーザー数を誇るSNSのFacebookは、2018年5月に独自の仮想通貨を開発することを発表しました。
現段階では国際送金事業を行う意思を表明しており、実現すればすでに同じ事業を行っているリップル社との競争が予想されています。
このような競争が、仮想通貨の成長の原動力となっていくことでしょう。
ドレイパー氏の予測通りになるかどうかは別として、今後の仮想通貨の動きからも目が離せません。