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BitSharesは、2014年6月から発行されている仮想通貨で、単位には「BTS」が使われています。激しく乱高下を繰り返す特徴がありますが、おおよそ1BTSは20円前後で推移しています。発行上限は約37億枚と決まっており、すでに25億枚は発行されています。残りの12億枚ほどが報酬の支払いに充てられることになっています。
この記事では、BitSharesの3つの特徴について紹介したいと思います。
- 取引承認者が存在する
- DEX実行のプラットフォーム
- 分散的運営
取引承認者が存在する
BitSharesでは、コンセンサスアルゴリズムとしてPoSから発展したDPoSを採用しています。
これはBitSharesを保有しているユーザーの投票によって20人ほどの承認者を選出し、彼らによってブロックを生成するというシステムです。取引や譲渡などの履歴の確認が仮想通貨の根幹を成す重要なタスクですが、それを決められた承認者によって実施するというのがDPoSです。
BitSharesだけでなくリップルなどでも採用されている承認システムです。
プラットフォームDEX
BitSharesではDEX(Decentralized Exchange)と呼ばれるプラットフォームとしての機能を持っています。
これは分散型取引所と言われるもので、人ではなく自動プログラムによって取引所を運営するシステムです。
取引所は日本でもZaifやBitflyerなどが存在しますが、基本的には誰か人が運営に携わっており、その分人件費もかかります。DEXはプログラムですので人件費がかからず、手数料も格段に安くなります。
分散的運営
BitSharesでは、DEXプラットフォームを設置するだけでなく、たとえばブロックチェーンの維持に必要なマイニングをWitnessというノードで実施します。Witnessは、ユーザーなら誰でもなることが可能です。ブロックチェーンの仕様変更の提案も、ユーザーがCommitteeという役目を自ら立候補してなることが可能となっています。
BitSharesの大きな特徴は、DEXです。
取引所は、常にハッキングのリスクがあり、実際に多くの事件が発生しています。これは人がかかわっている場所だから起こるのであって、最初からプログラムが行って、それをユーザーが監視するシステムであれば、不正も発生しにくくなります。
BitSharesは通貨の流通や管理に関わる多くの作業をユーザー自身が分担して行うシステムになっています。そのため安全性が高いと見込まれています。
BitSharesは2017年から価格上昇を続けていて、公開から数年で100倍近い値上がりをしています。
その半面、開発の進捗が芳しくなかったり取引量が少なかったりと、課題は残っています。しかし、完成度の高い分散型取引所は順調に運営を続けており、ビットコインやリップルと比較してもBitShares独自のシステムは魅力的で、成長を感じられる仮想通貨だと思います。今後の動向にも注目が集まります。