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Rippleは一線を画す?
Rippleは、従来の仮想通貨とは一線を画するものと考えられます。Rippleの特徴や技術を見てみると、従来の仮想通貨とは異なることがわかります。
(略)
メリットは
- 銀行間取引で従来より迅速かつ安い手数料での送金が可能。
- 決済のシステムがビットコインより早く数秒で完結する。(ビットコインは30分程度)
以上が主な特徴になります。
リップルはビットコインの欠点を補うために開発されたと言われています。
リップルは銀行間取引をリップルネットワークを使い、これまでの時間のかかる送金時間、割高な手数料を改善するために世界的にネットワークを拡大することを行っています。そして世界的に大手の銀行を始め多くの銀行がリップルのネットワークに参画しています。
リップル(Ripple)とは? 仮想通貨の将来性(特徴)と購入方法について
一見、従来の仮想通貨とは相反する理念を持っているRippleの真髄とは、どこにあるのでしょう。この記事では3つの観点から紹介したいと思います。
- RippleはP2Pではなく、特定の企業が管理している
- Rippleの取引を円滑にするRippleネットワークとは?
- Rippleによってスケーラビリティ問題は解決されるのか?
従来の仮想通貨とは違う“Ripple”という存在
従来のBitcoinを始めとした仮想通貨は、P2P(ピア・トゥ・ピア)、つまりユーザー同士のやり取りや活動によって、その価値を高めたり、保ったりするということでした。
しかしRippleは、P2Pの技術であることは変わりありませんが、それを管理するのは個々のユーザーではなく、Ripple社という特定の企業です。実はRippleというのは、プラットフォームの名称であり、そこで流通する通貨をXRPと言います。このXRPの価格の管理もRipple社が行っているので、大きな価格の下落も無いとも言われています。
Rippleは、決済の時間が数秒
Rippleは、Bitcoinと比べてその決済の時間が短縮されています。Bitcoinが10分かかっていた取引を、Rippleは数秒で終わらせてしまうことができるのです。
その秘密を握っているのが、インターレジャープロトコル(ILP)を利用したRippleネットワークです。ILPによって、クレジットカードの決済も、デビットカードの決済も、PaypalやAmazonなどの決済も、一つのWeb上で可能になってきます。それぞれに、xCurrentやxRapid、xViaなどの技術が応用されて、それらがWebでつながることにより実現するシステムなのです。
xRapidは、流動性を提供します。デジタル資産、XRPを利用することで流動性を供給し、送金コストを抑えます。
xViaは、送金を担います。請求書などの情報を添付することができます。
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これらをまとめたRippleNetにより、迅速で手軽にしかも低コストで正確な国際送金を行うことができるようになるということです。
Rippleの国際送金システム RippleNetの三銃士xVia・xCurrent・xRapidとは? – 仮想通貨の解体新書
Rippleは、スケーラビリティやマイニング消費電力の問題を解決している
仮想通貨の最大のメリットは国境に阻まれることなく、世界中に送金できたり、世界中で取引に使えたりということでした。しかし、Bitcoinなどは取引の量が膨らむに連れその取引自体にかかる時間がどんどん増えていくという「スケーラビリティ」問題が発生していました。
ところが、Webでの取引を新技術でスムーズにした上に、Ripple社という中央集権的な管理者がいることで、このスケーラビリティ問題を解決しました。
さらに、マイニングの必要がないということで、Bitcoinなどではマイニングに必須となっていた膨大な電力も必要なくなったのです。
このように、仮想通貨の理念に反するように見えて、理想的な仮想通貨のプラットフォームを提供しているのがRippleの魅力ではないでしょうか。
Rippleが目指すものとは?
Rippleは、公式サイトで「国境を越えた支払いのための流動性を確保するための信頼できるオンデマンドオプションを銀行と支払いプロバイダに提供します。」(日本語翻訳)としており、そのための開発を順調に進行しています。
それに関連し、Rippleは三菱UFJ銀行と連携して送金速度の改善に乗り出しています。
Rippleは、現在の銀行の抱える問題点を解決しながら、新たな国際送金技術の発展に向けて着実に歩んでいます。今後のRippleの動きに期待です。