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Cardanoとは
Cardanoはイーサリアムの開発にかかわっていたチャールズ・ホスキンソン氏が開発した仮想通貨で、2016年19月に市場に投入されています。
通貨単位は「ADA」で、450億枚を上限として発行されます。「Cardano」というオンラインゲームなどを扱うサイトがあり、そこで利用されていたのが「ADA」でした。
この記事では、Cardanoの3つの特徴について説明します。
- 不正を防ぐシステム
- Proof of Stakeの導入
- 仮想通貨業界の有名人がかかわっている
不正を防ぐシステム
「Cardano」は元来はオンラインゲームやオンラインカジノなどを実行するためのプラットフォームで、そこで使われていたコインが「ADA」です。
ADAのコンセプトは「カジノやゲームで特有の不正を防ぐ」というものでした。カジノやゲームで非常に多い不正は胴元の不正です。カジノやゲームの運営はビジネスですから、しっかり利益を生まないと顧客に価値を提供し続けることはできません。このとき、胴元の不正を暴くことは非常に難しく、何かおかしいと思っても証明する手段はありませんでした。
この不公平を正すために開発されたのが「Cardano」というプラットフォームです。
仮想通貨業界の有名人がかかわっている
ADAは仮想通貨業界では知らない人はいないと言われているのほどの有名人である、チャールズ・ホスキンソン氏が開発にかかわっています。
ホスキンソン氏は、イーサリアムを開発したことで有名で、Cardanoでもその技術力は活かされています。ADAに対する信頼性も同氏の存在が大きいと言われています。
Proof of Stakeの導入
仮想通貨では、マイニングの参加者から選んでブロックを作成する権限を与えています。ブロック生成の権限を得た人が、マイニングによる報酬を得られます。
ビットコインではPoWという方式で、最も早く取引を記録した人に権限が与えられます。要するに、早いもの勝ちということです。この方式だと、権限を得ようとして無駄にコストがかかるというデメリットがあります。
それに対してPoS(Proof of Stake)という方式では、最もその通貨を持つ人に対して権限が与えられます。この方式ではコストは大きく削減できます。
Cardanoでは、PoSシステムを利用してウロボロスというシステムを構築しました。より安全性を強固にし、プロトコルのモジュール化によってより柔軟な機能拡張を可能としています。
大学の教授らによるチームによって論文化されているウロボロスは、証明可能な安全性を持ち、大きな特徴となるプロトコルのモジュール化によって膨大な量の取引を可能にしています。
モジュール化という設計思想を取り入れることで機能ごとの拡張が出来、新しい技術の導入もしやすくなります。よって、よりスケールアップを見込めます。
Cardanoの将来性
CardanoはICOで約60億円の資金調達に成功しています。
注目される仮想通貨のひとつと言っていいでしょう。将来的には、日本国内のATMで利用できるようするという構想も持っています。
デビットカードの利用による支払いにも対応する計画で、利用が拡大すれば、身近な仮想通貨として需要が高まることが推測されます。
Cardanoは日本での成長に期待?
オンラインゲームの不正をなくす目的で作られた通貨とあって、安全な取引や送金速度の速さは注目が集まります。ATMやデビットカードの支払いが出来るようにという構想も、将来性のあるものとして動向が気になるところです。
価格の変動が大きいところが気になるところで、2017年にbittrexに上場後価格が高騰したり、その後売り注文で暴落した時期もあります。ただ、ICOで60億を調達したり、機能面での期待が高まっている状況を加味すると、今後の価格上昇は十分期待でき、将来性もあるといえる仮想通貨でしょう。
日本のATMでの利用を考えていることから、日本のマーケットへ注力していることも伺えます。現在、国内の取引所で取引することは出来ませんが、日本のマーケットへの進出を考えているなら、国内取引所での取引も大いに有り得るはずです。日本でもCardanoを取引出来るときが来るのも目前かもしれません。