Litecoinは2011年10月にグーグルのエンジニアであったCharles Lee氏がビットコインのデメリットを改善する目的で開発した仮想通貨です。
ビットコインは仮想通貨のゴールドと呼ばれている一方で、Litecoinはシルバーと呼ばれています。
Litecoinが補うBitcoinのデメリットについて
- Bitcoinは送金速度が10分以上と遅い
- 取引承認をするために多くのコンピュータ処理能力を必要とする
- ブロックチェーン内にあるブロックサイズが小さく、一つのブロックで処理できる能力が小さい
- 送金に適している
- LitePayが使える
- 最新技術が反映されやすい
送金に適した通貨
ビットコインは取引の承認にまでかかる時間がおよそ10分で、取引の安全性が確かなものと確認されるまでに10分以上待たされることが多々あります。
それに対して、Litecoinは取引の承認にかかる時間が約2.5分と短くなっています。
クレジットカードなどの決済方法と比較すると2.5分は長いように感じますが、国際間での送金や銀行間での送金など現状では1日-2日かかる送金手段を代替することは可能なのではないでしょうか。
Proof of Work(Pow)とは?
ブロックチェーン内で取引の認証を行う方式の一種です。 コンピュータによって計算を行い、その取引が妥当であるかの検証を行います。 消費する電気量が多いことや、ハイスペックなコンピュータによって取引が操作される可能性があるなど課題もあります。
LitePayが使える
Litecoinの実店舗での決済に優れる特徴を活かして、LitecoinはLitePayというLitecoin専用の端末をリリースしています。
稼働は2018年2月からすでに始まっており、日本やアメリカを含む41ヶ国で運用できるようになると発表されています。
こういった支払い端末の開発は今後の仮想通貨の普及が広がるとともにますます増えていくと考えられ、Litecoinはその最先端を走っていることがわかります。
最新技術が反映されやすい
ビットコインは2017年9月にSegwitという技術を導入していますが、Litecoinはそれよりも早い2017年5月にSegwitを導入しています。
今までの仮想通貨に関する新しい技術は、まずBitcoinやLitecoinで動作可能かどうかの実験を経て使われています。
今後もBitcoinやLitecoinで動作確認をしてから他の仮想通貨に普及していくという体制が続いていくと予想されます。
Segwitの正式名称は「Segregated Witness」と言います。
“Segregated”とは、”取り除く”という意味で、”Witness”は、”証人”という意味です。 これは、ブロックチェーン内にあるブロックに含まれる取引承認をした人の情報をブロックから取り除き、各ブロックにより多くの取引情報を含ませることができるようにするアップデートのことを指します。 このアップデートのことを略称で「Segwit」と呼びます。
BitcoinやLitecoinは取引量が増えるに従い、連なるブロックチェーンの処理データが増えます。それによって承認の滞りが頻発していました。
1ブロックに書き込めるデータ量は決まっているので、データをすべて含むブロックが生成されるのを待つしか方法がありません。
Segwitはデータ圧縮(取引承認をした人の情報の取り除く)によって1つのブロックに書き込む量を増やすことに成功しています。
まとめ
2017年に大きく飛躍した仮想通貨業界ですが、以前として現実社会で使われている光景を見ることは少ないです。
そんな中で、Bitcoinと並んで仮想通貨界の先頭に立って技術革新が行われているLitecoinに注目していくことは今後仮想通貨に投資する場合に、重要な要素になりうるでしょう。