米国連邦準備銀行アトランタ支部総裁Raphael Bostic氏はこんな人

1.米国連邦準備銀行アトランタ支部総裁 Raphael Bostic氏

たびたび、仮想通貨に投資をした方が良いのか、議論となります。そんなときに注目を浴びる発言をした人といえば、米国連邦準備銀行アトランタ支部総裁Raphael Bostic氏の発言です。それが、「仮想通貨は投資に値しない」という言葉です。そんなRaphael Bostic氏が注目されるのも、経済の専門家であるということと、アフリカ系アメリカ人の先駆者的な存在であるからと考えられます。

・経済の専門家としてのRaphael Bostic氏
・アフリカ系アメリカ人の先駆者

2.経済の専門家としてのRaphael Bostic氏

現在、米国連邦準備銀行アトランタ支部総裁をしているRaphael Bostic氏ですが、元々は銀行マンでもありません。元々はどんな仕事をされていたのかというと、経済学者として活躍されていました。その一環として、住宅エコノミストとしての実績を多く持たれています。具体的に言うと、オバマ政権期では、米住宅都市開発省において政策開発・研究担当次官補をされていました。経済学者として、政府の仕事もされていたのです。その他にも、南カルフォルニア大学で教授もされていました。その後、米国連邦準備銀行アトランタ支部総裁の指名を受けて、現在の活躍をされています。

3.アフリカ系アメリカ人の先駆者

Raphael Bostic氏は、1966年にアフリカ系アメリカ人として生まれました。アフリカ系アメリカ人は、アメリカの歴史の中で、ひどい差別を受けてきました。今でも根強い差別があるほどです。アフリカ系アメリカ人は、どんなに才能があっても、それを認めてもらいにくい中で生きてきました。

そんな中でもRaphael Bostic氏は、経済学者として活躍され、なんとアフリカ系アメリカ人初の地区連邦準備銀行支部総裁に指名されたのです。これは、アフリカ系アメリカ人にとって、先駆的なことです。しかも、プライベートなことも発信しており、自分がゲイであることを公にしています。

4.「仮想通貨は投資に値しない」の真意

「仮想通貨は投資に値しない」という言葉だけ聞くと、Raphael Bostic氏が仮想通貨を嫌っているように聞こえます。しかし、決してそうではありません。仮想通貨は通貨ではなくあくまでも投機市場であるということをしっかり述べたにすぎません。その説を述べたうえで、お金を本当に持っているのであれば、そのような市場に投資すべきではないということも言っています。