リクルートが融資を行う金融サービス企業BlockFiとは?

 

この記事のポイント

■国内外の大企業から多額の資金調達を受けている企業
■日本からはリクルートが支援
■資金調達額は4.4億円に上る

ウォール街からの支援を受ける企業

BlockFiとは、アメリカを拠点に活動している企業で、仮想通貨を担保として法定通貨の貸付を行うという金融サービスを提供しています。BlockFiはアメリカ国内最大の金融企業が集まると言われているウォール街からも大きな支援を受けているのが特徴で、ニューヨークの暗号レンディング企業と言えばBlockFiというイメージが定着しつつあるほどです。BlockFiを支持する企業は数多く、その中にはモルガン・クリーク、Fidelityの子会社でボンシャイア・インベスターズ、デジタル・ギャラクシー、CMT Digital、Akuna Capitalなどがあります。日本の企業では、リクルート社が投資子会社となるRSPファンド6号を介して、このBlockFiへ投資を行うことを発表していて、世界各国からの資金調達も盛んに行われています。

BlockFiが取り扱うサービス

BlockFiが現在取り扱うサービスには、暗号資産を持っている企業や個人に対してフィアットを貸し出すというものがありますが、今後はクレジットカードや利払いの普通預金口座にも拡大する計画のようです。BlockFiによると、現在航空会社では、利用することによってマイルが貯まるシステムを採用していますが、フライトを利用しなくてもクレジットカードなどを利用することでマイルを貯めることが可能です。クレジットカードでマイルを貯める代替案として、BlockFiではクリプトを提供するようなクレジットカードのシステムをアメリカ国内で構築したいと考えています。

さらに、BlockFiでは仮想通貨の利払いのための預金口座を提供することも計画しています。これは従来の預金口座と同じように機能するもので、ユーザーはBlockFiを使うことによってビットコインを口座に入れることができるというものです。この2つの案についてはまだBlockFi内で計画段階のようですが、いずれユーザーにとって利用しやすい形となって実現化することが期待されています。

ウォール街にとってはチャンス到来?

BlockFiはクリプトの基幹的な借入を推進していますが、これによって仮想通貨の取引による市場の流動を作り出すことができます。ウォール街全般がBlockFiのプロジェクトに好意的なのは、そうした将来的な市場の流動性を見越してのことなのかもしれません。