ブロックチェーンをベースにした寄付ポータル「Blockchain Charity Fund (BCF)」


この記事のポイント
■ブロックチェーン技術を採用したチャリティーのためのポータル
■バイナンスが開発
■ビットコイン、イーサリアム、バイナンスコインでの寄付が可能

ブロックチェーン技術を使って寄付を集める

2018年10月にスイスで開催されたブロックチェーン系会議において、バイナンスはBlockchain Charity Fund (BCF)(ブロックチェーンチャリティーファンド)というチャリティーのためのポータルサイトを発表して、世界中から注目を集めています。これは、仮想通貨を使って寄付ができるというポータルで、世界中から人々が気軽に寄付できる基盤を整備するとともに、世界各国で発生している自然災害の時には、迅速に集めた寄付を使って援助活動をすることを目的としています。

従来のチャリティー制度では、透明性という部分が欠けているほか、実際に行った寄付がどこでどんな風に使われたのかという点を知りたくても知るすべがありません。しかしブロックチェーンチャリティーファンドの実用化によって、こうした寄付の透明性やアカウンタビリティ、そして最終的に受け取った人の領収署名などもすべてブロックチェーン上に記録することが可能となります。

バイナンスが開発した国連プロジェクト

Blockchain Charity Fund (BCF)は、ブロックチェーンや仮想通貨についてリーダー的な存在であるバイナンスによって開発されたプロジェクトです。このプロジェクトの実用化によって、国連が抱えている資金ギャップを埋めることができ、世界中に10億人以上存在するという貧困層の人々を直接的に支援するための技術として活用できることが期待されています。クレジットカードが現金を持っていなくても、物資を受け取ることや、受け取る際にデジタル署名することによって誰が受け取って誰がまだ受け取っていないのかを把握することも可能となります。

現在、Blockchain Charity Fund (BCF)への寄付受付には、世界中で流通量が高いビットコインおよびイーサリアム、そしてバイナンス社のバイナンスコインが利用されます。もしかしたら今後、寄付が可能な仮想通貨の種類は増えていくかもしれませんね。

かかる経費はどこから?

寄付ポータルとして実用化されたBlockchain Charity Fund (BCF)ですが、運営やメンテナンスにかかる経費については、バイナンス社、そして企業や財団などからの寄付によってカバーされることが決まっています。チャリティーのために寄付をしたユーザーの寄付金が、ポータルのメンテナンスに利用されるということはありません。