SECに業務停止命令を受けた仮想通貨取引所「コインアルファ・アドヴァイザーズ」

 

どうして業務停止命令を受けたのか

アメリカのデラウェア州を拠点として事業を行っている仮想通貨取引所のコインアルファ・アドヴァイザーズは、SEC(米国証券取引委員会)より業務停止命令を受け、5万ドルの罰金を科しました。未登録の証券を発券したとみなされたからです。これは、SECによる取り締まりがさらに厳しくなっていることが背景とされています。

・未登録の証券の発行
・業務停止命令と5万ドルの罰金は絶対
・SECによる取り締まりの強化

未登録の証券の発行

コインアルファ・アドヴァイザーズが未登録の証券を発行したとみなされてしまったのは、5つの州の投資家から60万ドル以上の資金を調達した証券についてです。仮想通貨について投資し、それによってえられた利益に比例した割り当てと引き換えで、コインアルファ・アドヴァイザーズのリミティッド・オーナーシップの持分権を購入させていました。

この証券についてコインアルファ・アドヴァイザーズはSECに対して、適用除外通告を提出していましたが、コインアルファ・アドヴァイザーズはSECに登録されていませんでした。そのため、登録届が有効でない事業社の証券の発行を禁止している法律に抵触し、業務停止命令と5万ドルの罰金を科されることになりました。

業務停止命令と5万ドルの罰金は絶対

コインアルファ・アドヴァイザーズは、SECからの命令を受けて、即座に販売を中止しただけではなく、集めた資金の返金を行い、将来の運営の権利と報奨金を受ける権利のすべてを放棄しました。しかし、コインアルファ・アドヴァイザーズは命令から10日間以内に5万ドルの罰金を支払わなければならないことになっています。

SECによる取り締まりの強化

今回、コインアルファ・アドヴァイザーズのような事例が起こった背景には、SECによる取り締まりの強化があると言われています。これは、仮想通貨事業に関連した違法な使用を防ぐためであると考えられています。しかし、このコインアルファ・アドヴァイザーズ以外にもSECが取り締まりを、トークンセールの登録を行ったとして罰金を科したと発表しています。

その頃からビットコインの価値の大暴落が始まったとされており、SECの取り締まり強化がビットコインの価値に影響を与えることに不安視をしている投資家も少なくありません。ビットコインの大暴落は世界にも影響を与えることなので、取り締まり強化の仕方に疑問を持っている事業社もいます。