iXLedgerを紹介
仮想通貨の中心技術であるブロックチェーンは、今後様々な分野で応用されていくと予想されます。
今回紹介するiXLedgerもイギリスiXLedger社が提供する仮想通貨で、ブロックチェーンを使って保険産業にソリューションをもたらそうとしています。
しかもiXLedgerには投資の神様として知られるウォーレン・バフェット氏が注目しているとも言われています。
・大手保険会社との提携
・投資のリスクは高い
保険産業の課題を解決するプラットフォーム
新しい、若い世代はシンプルなシステムを求める一方で現在の保険のシステムは複数の手続きが必要なため複雑で余計な間接費用がかかってしまいます。
保険産業も書類を中心としたビジネスからITソリューションを受け入れましたが、保険産業のITシステムも時代遅れのものとなりつつあります。
そこでiXLedgerはブロックチェーンを用いて保険市場の仕組みを解決するプラットフォームを提供します。
iXLedgerプラットフォームは保険市場と再保険市場(災害などの対応で保険会社が多額の保険金を支払うことになった場合、保険会社に保険金を支払う企業)を主なターゲットとするBtoBプラットフォームです。
従来は書類やいくつもの手続きが必要だったプロセスをひとつのプラットフォームで可能にし、大幅なコストの削減を実現しています。
スマートコントラクトにより契約も自動化され、すべてのプロセスがひとつのモバイルアプリケーションで確認できるようになります。
またブロックチェーンを用いることで契約などのセキュリティ面が確保され、暗号鍵をやりとりすることで機密書類の共有も容易になります。
ブロックチェーンを用いたプラットフォームは柔軟性に富み、プラットフォーム外のシステムを組み込むための新たな仕様の追加や市場の分析などもできます。
iXLedgerを導入することで保険会社の業務は大きく効率化されます。
大手保険会社との提携
iXLedgerはユースケースの研究を進めるために、2017年夏から世界第3位の再保険会社であるGen Re社と業務提携しています。
Gen Re社は生命保険、医療保険、損害保険など幅広い分野にわたって再保険を行っておりiXLedgerはそのうち生命保険と健康保険を対象にプラットフォームを提供しています。
そのうえGen Re社は業務規模が大きいだけでなく、親会社にあの投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェットの投資会社であるバークシャーハサウェイが名を連ねています。
これはウォーレン・バフェットがiXLedgerに注目しているということであり、仮想通貨投資家の注目を集めています。
投資のリスクは高い
一方、iXLedgerへの投資へのリスクは高いと言わざるを得ません。
iXLedgerは現状、BtoB向けのサービスに留めており、BtoCへの進出は果たしていません。
ロードマップにはBtoC向けのサービスを2018年中にリリースする予定とありましたが、ロードマップは早期から予定が後ろ倒しとなっており現在もリリースされていません。
また同様にiXLedgerトークンも用途がプラットフォームの利用料やデータ提供の報酬などに留まっており、利用価値が低いです。
そのため一般の投資家が買うにはまだリスクが高いと言えそうです。
iXLedgerの価格推移と購入方法
IXT (IXT) price, charts, market cap, and other metrics | CoinMarketCap
iXLedgerは公開後、仮想通貨バブルと言われた2018年1月に最高値を更新します。
その後2018年3月から5月にかけて値段が上がりましたが今は低めで推移しています。
iXLedgerは先に挙げた投資リスクのほか、まだiXLedgerがinsureXという名前だったころに、ICOでハッキングに遭ってしまい多額の被害を出してしまいました。
そのときの混乱や不信がまだ価格に影響しています。
ですがまだ競争相手となるような仮想通貨が登場していないため、今後価値が見直されれば再び価格が上昇する可能性があります。
iXLedgerはTwitterの公式アカウントのほか、非公式ですが日本語で最新情報を発信するアカウントがあるなど情報収集には事欠きません。
些細な動向が価格を左右するため投資を検討する方はぜひチェックしてください。
iXLedgerは日本国内の取引所では購入できないため、海外の取引所にBitcoinを送金して交換する必要があります。
・Yobit
・Ether Delta
・HitBTC