スイスで仮想通貨ETPを上場したAmun社のCEO Hany Rashwan(ハニー・ラシュワン)氏

 

Hany Rashwan(ハニー・ラシュワン)氏は、2019年11月にスイスのSIX Swiss証券取引所に仮想通貨ETPを上場したAmun社の創設者兼CEOです。

Hany Rashwan氏について

・エジプト生まれの注目の若手起業家
・Amun社の仮想通貨ETPがスイスの証券取引所に上場
・多くの投資家が注目

エジプト生まれの注目の若手起業家

ラシュワン氏は、1990年エジプトのカイロに生まれました。エジプト軍のインテリジェンス部門の長官であり仮想通貨とプログラミングの専門家でもある祖父から、11歳の時に最初のコンピュータを買い与えられて以降、プログラミングを学びます。その後、アメリカに渡り、14歳で60万人ユーザーを獲得したゲームサイトを立ち上げました。大学はオハイオ州立大学に進学し、経済学とコンピュータサイエンスを学んでコロンビア大学に転学します。2017年にはフォーブス誌のエンタープライズテクノロジー部門で「30 Under 30」に選ばれた注目の若手起業家です。

Amun社の仮想通貨ETPがスイスの証券取引所に上場

ラシュワン氏がAmun社を設立したのは2018年です。デジタルアセットへの投資を株式と同じぐらい簡単にするというのが目的でした。同社は2018年11月、SIX Swiss証券取引所に仮想通貨ETPを上場しています。仮想通貨の規制が厳しいアメリカに対して、スイスは以前から仮想通貨に歓迎的な国家です。そのスイスに所在するSIX Swiss証券取引所は、かねてからセキュリティトークンの取引プラットフォームをオープンする計画を持っていました。そんなSIX SwissがAmun社の仮想通貨ETPを認可したことで、世界中の機関投資家も大きな関心を抱いています。

多くの投資家が注目

Amun社の仮想通貨ETPは「HODL」という名称で、ビットコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアム、ライトコイン、リップルの5種類の銘柄を扱います。ラシュワン氏は自社のETPに対して、投資が制限されていたり、デジタルアセットのカストディに消極的だったりする機関投資家に、仮想通貨関連の投資機会を与えることになるだろうと語っています。また、法律で仮想通貨取引所にアクセスできない地域の個人投資家にもチャンスを与えることになると付け加えました。実際、同ETPにはJane Street Capitalが参加しており、また2019年3月には、オーストラリアの企業家Graham Tuckwell氏や、Tim Draper氏の息子Adam Draper氏などから、Amun社は400万ドルもの出資を受けています。