バイナンス創業者の一人ジャオ・チャンポン氏とは?

 

この記事のポイント

■バイナンスは世界最大の仮想通貨取引所
■ジャオ・チャンポン氏は2018年度世界の仮想通貨長者ランキングで3位
■バイナンスのユーザー数は600万人超

世界最大の仮想通貨取引所を作った人物

仮想通貨取引所は世界中にたくさんありますが、その中でも最大規模を誇ると言われているのが、シンガポールにあるバイナンスです。そのバイナンスを2017年に創設したのが、ジャオ・チャンポン氏で、現在ではジャオ・チャンポン氏はバイナンスのCEOを務めています。
このバイナンスという仮想通貨取引所は、他の取引所と比べると圧倒的な規模とスペックを誇っている点が特徴的です。この取引所においては、1秒間あたりに処理できるトランザクションの数はなんと140万件を超え、利用しているユーザー数は世界規模で600万人と言われています。バイナンスにおける取引ボリュームについても、世界最大規模を誇っていますし、セキュリティの面でも世界トップレベルという点で、バイナンスがいかに世界の仮想通貨取引所をリードしているかが分かるのではないでしょうか。

幼少から苦労したジャオ・チャンポン氏

フォーブスの仮想通貨長者番付で、ジャオ・チャンポン氏は3位にランクインしています。その資産額は11億ドル~20億ドルとも言われていて、押しも押されぬ大富豪なのです。そして、彼が創設したバイナンスにおいても、設立した2017年にはICOで独自コインを発行しましたが、その価値は当時の10セントから飛躍的に成長を遂げていて、2019年1月現在では13ドル程度にまで上昇しています。
しかしそんなジャオ・チャンポン氏ですが、富豪らしい生活やコレクションなどにはあまり興味がなく、贅沢と言えば常に携帯しているスマホ3台程度です。車やヨットなどは持たず、高級時計など富豪が好みそうなアイテムにもあまり興味や関心はみられません。
そうしたジャオ・チャンポン氏の背景にあるものは、幼少時代の苦労です。
彼の両親はともに教師でしたが、早くに父を亡くし、家計を助けるために昼は学校に通い、夜はガソリンスタンドやマクドナルドなどで夜勤のアルバイトをするという生活を送りました。その後、カナダのマギル大学でコンピュータサイエンスを学び、東京証券取引所やニューヨーク証券取引所に勤務し、ソフトウェアエンジニアとしてシステム構築を行い、投資やソフトウェア開発の分野において経験と実績を積みました。現在ではバイナンスを設立して独立し、シンガポールでの法定通貨取引におけるクローズドテストを発表するなど、躍進的な活躍をしている人物として注目されています。