中国最大の仮想通貨取引所であったBTCCのBTCC Pool Limitedのマイニング事業終了の後は

この記事のポイント

1.BTCC Pool Limitedがマイニング事業から撤退
2.BTCCは中国初の仮想通貨取引所
3.BTCCの今後はどうなる?

1.BTCC Pool Limitedがマイニング事業から撤退

BTCCは香港に拠点を置く仮想通貨取引所で、BTCC Pool Limitedはマイニング事業に特化した運営を4年間行っていました。しかし、2018年11月15日に全てのマイニングサーバーを停止することとし、マイニングメンバーは11月15日までに他のプールに移行するようにという発表を行いました。BTCC Pool Limitedは11月30日にマイニング事業を終了する事にしており、事業再開は予定されていません。BTCC Pool Limitedがマイニング事業を終了する明確な理由は説明されておらず、ただ「事業調整」とのみコメントしています。

世界有数の仮想通貨取引所として名高いBTCCのPool Limitedの、突然の事業終了のニュースに世界中が驚かされましたが、BTCC側は今回の事業終了によって、マイナーに不利益が生じない様に、利益はきちんと還元するとしています。また、今後もビットコインをはじめとする仮想通貨やブロックチェーンの業界は発展していくという楽観的な見方を示しており、今回のマイニング事業の終了は業績不振などのマイナス要素が理由でないことは明らかです。

2.BTCCは中国初の仮想通貨取引所

そもそもBTCCについて、日本人である私たちは馴染みが少ないかと思いますが、BTCCは中国で初の仮想通貨取引所であり、HuobiとOKexと共に中国の三大仮想通貨取引所として君臨していました。設立は2011年と、仮想通貨取引所の中では老舗と言われる程経歴がある取引所で、手数料の安さや、セキュリティの万全さから、安心して取引ができる仮想通貨取引所として絶大な人気を誇っていました。

3.BTCCの今後はどうなる?

BTCCの創始者であるボビー・リー氏とライトコイン創始者であるチャーリー・リー氏は兄弟で、BTCCで取り扱われている仮想通貨はビットコインとライトコイン、ビットコインキャッシュ、そしてイーサリアムのみとしており、ボビー・リー氏は、この4種類の仮想通貨が信頼できるという意見を述べています。

2017年にBTCCは中国国内での仮想通貨規制によって取引停止に追い込まれましたが、2018年に入って香港のブロックチェーン投資ファンドに買収されて、取引を再開しました。BTCCファンにとっては朗報であり、今後も顧客の側に立ったサービスの提供が期待されるところです。