スイスを拠点とするtezosは次世代仮想通貨と呼ばれるものの中でも最も注目度の高い仮想通貨で、またスタートアップでICOを実施することで資金調達をしたプロジェクトの一つでもあります。
tezosの特徴
tezosのブロックチェーンには大きな特徴が2つあります。
第一にブロックチェーンの修正に関わる特徴です。
通常ブロックチェーンのプロトコルにバグなどの問題が起きると、フォーク(分岐)によって修正を行います。
フォークには新旧が互換性を持たないハードフォークと、互換性のあるソフトフォークがあり、tezosはソフトフォークを採用しています。
その上プロトコルをネットワーク、トランザクション、コンセンサスの3つに分け、それぞれを独立させることで常に新旧が互換するように設計されているのです。
第二にtezosはPoS型の仮想通貨で、マイニング設備を持たず、コインを多く保有した者が認めた取引は信用できるというステーキングという認証方法を取っています。
tezosではステーキングをパン作りの工程に見立ててベーキングと呼んでいます。
ベーキングは個人で行うと大変なので、デリゲートという委任システムもあります。
Tezos Betanetがローンチ。フォークなし、民主主義のブロックチェーン。だっけ。 https://t.co/6t9oQM4kjB
— 春♫ (@haruiya) June 30, 2018
このように一つの仮想通貨を例に取っても、いくつもの特徴をもっており、ブロックチェーンの発展の可能性は無限に広がっていると言えます。
では今後仮想通貨とブロックチェーンはどうなると考えられているのでしょうか。
仮想通貨のカギはブロックチェーンシステム
tezosをはじめとした仮想通貨に興味を持つ人が国内外に見られます。
仮想通貨の特徴として、これまでの既存通貨と違って政府や中央銀行の関わっていない点がしばしば指摘されてきました。
仮想通貨では政府や中央銀行ではなくブロックチェーンというシステムが、運用の中心的な役割を担っています。
そのためより良い決定をする保有者のトークンを保護することで、システムの公平性を高めようとしています。
このようなブロックチェーンシステムの将来性を買って、仮想通貨に投資をしている人も少なくありません。
ブロックチェーンのシステムに興味を持つ人が少なからずいる理由、それは主に2つの側面があると考えられます。
様々な規律の絡み合ったシステム
ブロックチェーンは、いろいろな規律によって構成されています。
ざっと見ても暗号化やコンセンサスプロトコル、経済的なインセンティブ、社会工学、法的なものと、ルールの関係する契約といったものが微妙なバランスの元で作られたシステムです。
このように先進的なルールの組み合わせによって、自己制御できるシステムになっています。
このバランスの取れた美しさに魅了されて、tezosをはじめとした仮想通貨に投資している人も少なからず見られるのです。
既存のシステムとの共存
現在世界中の多くの産業が混乱の渦中にあるといっても過言ではありません。
そのような中で、ブロックチェーンは世界中に大きな影響をもたらすと見られており、特に金融・経済・産業の進化において重要な役割を担うのではないかと期待されています。
ブロックチェーンシステムが台頭したことによって、大きな変化がもたらされようとしています。
ブロックチェーンシステムは大きな変化を期待できますが、既存の規制システムがどう適応していくかが、今後の全世界における課題と見られています。
最後に
tezosなどの仮想通貨やブロックチェーンシステムは、世界中でもはや無視できないほどの存在感を放つようになりました。
今後は中央銀行や政府がどうやって共存するかが大きなテーマになってくるでしょう。
もし中央銀行や政府がブロックチェーンシステムと協調できるような環境が整えば、社会インフラも大きな一歩を踏み出すことになります。
このようにブロックチェーンは時代をワンステップ前に進化させるだけのポテンシャルを持っていると言えます。
tezosなどの新規の仮想通貨は、ブロックチェーンをさらに進化させていくでしょう。