NEM(ネム)は、2014年1月に開催されたBitcointalkのフォーラムで発表された仮想通貨です。
NEMは画期的なシステムを数多く搭載していることから、仮想通貨による新しい経済圏の創出が期待されています。
- NEM.io財団が運営
- 平等で公平な価値の再分配
- 活発なコミュニティ
- トラブルの対応が的確
Contents
NEMの開発経緯について
NEMは「UtopianFuture」という名称のチームによって初期開発されました。
この「UtopianFuture」の構成員などといった詳細なことは現在でも分かっていません。
NEM.io財団が運営をはじめる
その後、NEMの開発はNEM.io財団に引き継がれ、NEMの普及や教育・促進などを行っています。
NEM.io財団は2017年に発足したシンガポールの会社です。
他の仮想通貨と違い、なぜ「財団」という言葉を使っているのでしょうか。
財団とは、ある目的のための非営利組織のことを言います。
非営利組織とは、株式会社のように株主に対して利益の分配をする必要はなく、ベンチャー企業のように投資家がいません。
よって、利益を追求するプレッシャーがなく純粋に設定した目的を達成するために活動できるのです。
NEM.io財団の大きな目的としては国際レベルでNEMを使ったブロックチェーン技術を世に広め、使い方を指導することだと公式サイトにあります。
NEM.io財団は代表 Lon Wong氏を中心として、日本の仮想通貨取引Zaifの朝山氏も審議委員として参加しています。
平等で公平な価値の再分配
NEMは「Pol(Proof of Importance)」と呼ばれる独自の取引検証方法を採用しています。
- NEMを使ったブロックチェーン内で、もっとも重要な要素はどのくらいNEMの流通に関与しているかとなります。
- どのくらい関与しているかの指標としては、NEMの保有量・保有時間・売買回数などが使われます。
- これらの指標を使ってスコアが計算され、そのスコアが大きい順に取引検証に関与でき、報酬が支払われることになります。
- 報酬は、手数料からNEMが支払われます。
- 関連性の高さと重要度によって検索順位が決まるグーグルの検索エンジンのシステムを参考にしたと言われています。
財団が目指しているのは、NEMの流通に貢献した人がより多くの報酬をもらえるという平等で公平な価値の再分配です。
活発なコミュニティ
NEMには多くのファンがおり、NEMを利用できる店舗やイベントも多数存在しています。
このようなコミュニティの参加者をNemberと呼んでいます。
日本にも数多く存在しており、フリマサービスやNEM決済ができるバー(nem bar)・音楽投稿サイト(TIPMUSIC)などが有志によって運営されています。
nem barは公式Twitterも所有しているのでぜひチェックしてみてください。
nem bar(@nembar_tokyo)さん | Twitter
このようなコミュニティは日本にあるものがもっとも大きく、今後は日本で大きくNEMが躍進する可能性があります。
トラブルの対応が的確
NEMの評価が上がったのは、コインチェック不正取引事件が発生したときの対応の素早さです。
NEM.io財団は、ハッキングされたNEMのアドレスを追跡するシステムをいち早く作りハッカーたちが簡単に盗んだNEMを換金や移動が困難なように迅速に対応しました。
仮想通貨業界は、未だ技術的に成熟しているとは言えず今後も何らかの問題が起こることが予測されます。
NEM.io財団の動きには注目していく必要があるでしょう。
まとめ
日本でも人気の仮想通貨NEMの特徴についてみてきました。
独自の取引検証方法を使い透明性の高い財団で運営されており、今後の発展に期待が持てる通貨だと思います。
現在の価格はおよそ20円と非常に低く、仮想通貨初心者にとっても購入しやすい通貨なのではないでしょうか。
今後NEM.io財団が目標に掲げている国際的にNEMが認知され使用されるようなことがあれば、大幅な価格の上昇が予想できます。