オーストラリアデジタル通貨協会(ADCA)は仮想通貨取引の規制に肯定的




この記事のポイント

・オーストラリア政府は仮想通貨取引の規制に関するガイドラインを策定
・規制はアンチマネーロンダリングと反テロ資金調達を主眼とする
・オーストラリア国内の各業界は規制に肯定的

2018年4月に、オーストラリア政府は仮想通貨取引所に関する新しいガイドラインを発表しました。マネーロンダリングとテロ資金調達への対策を主眼とした、仮想通貨取引所のオーストラリア取引報告研究センター(Australian Transaction Reports and Analysis Centre: AUSTRAC)への登録を義務付け、アンチマネーロンダリング(AML)と反テロ資金調達(CTF)の遵守と報告義務を課すというものです。

もともと仮想通貨そのものは、体制的な規制や統制とは相反する性格を持つものと言えます。黎明期にあっては、仮想通貨が国際社会における経済問題の主流に乗ることはなく、結果的に規制や統制を強く受けることを免れていました。しかし、市場の拡大に伴い、その存在が経済に大きな影響を持つようになり、世界各国の政府や規制当局の目を引くようになりました。G20サミットで仮想通貨が議題とされ、仮想通貨の存在は世界経済の主流のひとつとして認識されるようになったと言えるでしょう

オーストラリアの仮想通貨規制の影響

最も国による仮想通貨取引の規制に積極的なのがオーストラリアです。オーストラリアは仮想通貨取引に関する規制を始め、デジタル通貨に関する規制の政策をすでに複数実行しており、そのルール作りの面では世界を牽引する立場にあると言えるでしょう。

オーストラリア政府による仮想通貨取引に対する規制には、単にマネーロンダリングやテロ資金調達の規制と阻止という目的以外にも、消費者の仮想通貨市場に対する信頼性を向上させるという目的もあるとされます。

政府による厳格な規制の実施は、仮想通貨関連の新規事業の展開に対しては障害となるように思えますが、実際には、オーストラリアの各業界からの反応は肯定的でした。オーストラリアデジタル通貨協会(ADCA)はオーストラリア政府と規制当局となるAUSTRACと1年半に及ぶ協議を重ね、政府の規制がバランスの取れたものになるよう協力したと言います。

オーストラリアの仮想通貨市場は、成長過程にあって決して巨大なものではありませんが、仮想通貨を政策に取り込んでいく姿勢は、他の仮想通貨先進国にも、今後大きな影響を与えるかもしれません。