Wavesとは?
Wavesは、「Nxt(ネクスト)」派生の仮想通貨として、2016年4月から取引されています。通貨単位は大文字の「WAVES」で、発行枚数の上限を1億WAVESとしています。投入当初は目立たない存在でしたが、2017年12月には1WAVESが約1800円と上昇しています。
- ユーザーが自分で仮想通貨を発行可能
- 取引が容易
- ライトウォレットが使える
ユーザーが自分で仮想通貨を発行可能
Wavesは「CAT(Custom Application Token)」という呼ばれる分散型プラットフォームによって、誰でも自分で仮想通貨(正確にはトークン)を発行することが可能です。CATとプラットフォーム上で円やドルといった法定通貨との交換もできます。トークンの発行は非常に簡単で、5分もあれば発行できます。ゲームなどの勝利の報酬などに利用可能です。
取引が容易
Wavesは「アセットエクスチェンジ」を利用することもできます。
これは、ユーザーがカスタムメイドしたトークンの交換を可能にするものです。これはWavesのサーバーを使ってマッチングをするので、売買相手を探す必要がありません。自分の発行したトークンの価格が上昇するという楽しみ方が可能です。
また、取引所を利用して、法定通貨と交換することも可能です。法定通貨は円やユーロ、ドルなどといった国や中央銀行が発行している通貨ですが、自分の作ったカスタムのトークンを使いやすい貨幣に両替することもできます。
ライトウォレットが使える
Wavesには専用のライトウォレットが存在し、CATなどの機能を利用できます。スマートフォンでも稼働させることができます。専用ウォレットでは、ICOのプラットフォーム機能も使えますし、iPhoneなら写真や映像を送れるエアドロップ機能も利用できます。
Wavesの将来性

Wavesは仮想通貨というよりも、ユーザーが仮想通貨トークンを独自に開発できるプラットフォームとしての役割が期待されています。
たとえばポイントカードシステムの代用として使うことができます。バーガーキングでは、Wavesのプラットフォームで発行した「Whoppercoin」というトークンをポイント代わりに使っています。こういった利用の仕方は広がっていくことが期待されています。
というのも、Wavesのプラットフォームを使うとポイントシステムの導入の初期費用がほとんどかからないからです。Wavesのプラットフォームで独自のトークンを作るだけで、ポイントカードができるという仕組みです。
Wavesは普及が進むか?

Waves (WAVES) price, charts, market cap, and other metrics | CoinMarketCap
取引開始後は一時高騰しましたが数年は大きな値動きなどはありませんでした。しかし、2017年から値動きが激しくなってきています。現在も大きな動きはないものの、取引開始時よりも高い価格で推移が続いています。
2017年はMicrosoftとの連携、ロシア中央証券保管庫と前向きなニュースが飛び込んできたことで高騰したと言われています。2016年に発行されたWavesですが、Binanceなど大手取引所に上場するなど急速に成長を遂げていることがわかります。
今後の課題は、Ethereumなど機能が類似する仮想通貨との差別化です。Wavesの場合、企業などとの連携も進んでいるため、今後もこの調子で展開が進めば更に将来性のある仮想通貨となるでしょう。