Vlad ZamfirがEthereumのハードフォークのアンケートを実施

この記事のポイント
・Ethereumの創設者のひとり
・57%がハードフォークに賛同
・ASICを無効化することが目的

Ethereumの開発者がコメント

Ethereumは今ではビットコインに次ぐ仮想通貨の時価総額を誇るメジャーな仮想通貨の一つになりました。このイーサリアムですが、2018年に入って大きな岐路に立たされています。2018年3月30日にPiper Merriamというイーサリアムの開発者がGithub上でイーサリアム・インプルーブメント・プロポーザルを開催しました。その中で、ASICを無効化するためにプロトコル内でハードフォークを行う可能性についての言及を実施しました。これをきっかけにして、イーサリアムのハードフォークに賛成か反対かということがネット上で話題になりました。

Twitterではアンケートが実施された

TwitterではEthereumのマイニングアルゴリズムでASICを利用しているマイナーたちがハードフォークを起こすことにどう思うかという投票が実施されました。これを仕掛けたのはVlad Zamfirという人です。彼はEthereumの創設者の一人でもあります。その結果、投票のうち57%が賛同すると表明しました。今回のTwitterによる調査は非公式のもので、別にこの結果が何らかの影響を与えるものではないです。実際この調査の仕掛人であるVlad Zamfirも「この投票は何らかの計画や意図をもって行っているわけではない」というコメントを出しています。

先例はすでにある

ASIC耐性を維持することが目的のハードフォークは、今回が初めての試みではないです。過去主だった仮想通貨の中では、Moneroが行いました。Moneroは匿名性に重きを置いて仮想通貨の運営を今まで行ってきました。そこで前からASICについては反対の立場を明確にしてきました。しかし2018年2月になって、Cryptonight PoWのアルゴリズムを定期的に見直すと発表しました。これは半年に1回のペースで行い、ASICが無力化することを目的にしています。

このように仮想通貨運営団体とASIC事業者との対立は前々からあったのですが、ここにきて一気に表面化してきています。仮想通貨事業者がどのような対策をとるのか、その対策について今度ASIC事業者がどのようなリアクションをとるかは注視したほうがいいでしょう。このような動きによって、その仮想通貨の価格が変動する可能性もあるからです。