老舗ベンチャーキャピタルのVertex Ventures Networkがバイナンスに出資

この記事のポイント

1.東南アジアの老舗ベンチャーキャピタルがバイナンスに投資
2.Vertex Ventures Networkとバイナンスは相思相愛?
3.気になるバイナンスとは

1.東南アジアの老舗ベンチャーキャピタルがバイナンスに投資

2018年10月24日のブルムバーグの報道によると、東南アジアで30年以上の実績を誇るベンチャーキャピタルである、Vertex Ventures Networkが、仮想通貨取引所大手のバイナンスに出資します。バイナンスはこの出資を受けて、シンガポールに新たな支店を開設し、シンガポールドルに対応した取引を実現します。

具体的に出資するのは、Vertex Ventures Chinaと、Vertex Ventures Southeast Asia & Indiaで、投資総額は公表されていません。今回の出資で、シンガポールにおける、法定通貨と仮想通貨の取引を加速させる狙いがあり、ひいては、東南アジア全域での法定通貨と仮想通貨の取引へと広げていくことを計画しています。

2.Vertex Ventures Networkとバイナンスは相思相愛?

大手仮想通貨取引所バイナンスのCEOである、Zhao Changpeng氏は同年9月には、シンガポールにおいて、法定通貨のクローズドテストの実施を発表しており、ベンチャーキャピタルの出資を受けて、バイナンスのシンガポール出店に大変意欲的であることが伺えます。一方のVertex Ventures Network側ですが、Vertex Ventures ChainaのマネージングパートナーであるChoon Chong Tay氏は、Zhap Changpeng氏について、「ブロックチェーンの起業家の中でも、最も尊敬される人物の一人」と評しており、また、Vertex Ventures Network Southeaset Asia & Indiaのマネージングパートナーである、Joo Hock Chua氏は「シンガポールで、持続可能でコンプライアンスに準拠したプラットフォームを確立するために、Zhao Changpeng氏と協力することが楽しみだ」とコメントしています。バイナンスのシンガポール支店の稼働時期は不明ですが、両者の相思相愛ぶりを見てみると、確実に支店開設に向けて進んでいくことが予想されます。

3.気になるバイナンスとは

バイナンスはマルタを拠点とする大手仮想通貨取引所で、口座開設が簡単で、取り扱っている仮想通貨の種類や取引量が多く、大変人気があります。残念ながら日本円での取引は出来ないのですが、海外の取引所に興味がある人におすすめです。