カナダのデジタル銀行VersaBankの創設者兼CEOのDavid Taylor氏

David Taylor氏は、カナダのデジタル銀行「VersaBank」の創設者でありCEOです。VersaBankは先ごろ、デジタルアセット管理のための「VersaVault」というサービスを開始することでニュースになりましたが、これにより仮想通貨を銀行に預けることが可能になります。そこで、同銀行をカナダで10番目に大きな銀行までに成長させたCEOのTaylor氏について見ていきましょう。

David Taylor氏について

・カナダの大銀行でキャリアを積む
・支店のないデジタル銀行VersaBankを創設
・仮想通貨を安全に保管するサービスを発表

カナダの大銀行でキャリアを積む

VersaBankの創設は1980年ですが、それ以前からTaylor氏は銀行業務に携わっています。銀行家としてのキャリアのスタートはカナダ五大銀行の一つに数えられるモントリオール銀行で、自身が語るところによると、Taylor氏はそこで銀行でのビジネスに情熱を見出し、8年間で銀行業務の基礎を学び尽くしたそうです。その後、世界最大級の国際金融グループであるバークレイズに移ります。当時、カナダのバークレイズ銀行ではニッチな戦略を取っていましたが、景気が低迷し始めると、バークレイズはカナダについて戦略的マーケットではないと判断しました。それを機に、Taylor氏は自身でカナダにニッチな銀行を作る良い機会だと考えたそうです。それが現在のVersaBank創設のきっかけになります。

支店のないデジタル銀行VersaBankを創設

1980年、Taylor氏によってカナダ・サスカチュワン州に創設されたVersaBankは、その後、本社をオンタリオ州ロンドンに移し、2002年にはカナダ政府から「Schedule I」というカナダの特許銀行として認可されました。VersaBankは、支店のないデジタル金融機関としてテクノロジーをベースにしたプラットフォームへの投資に注力しています。そのプラットフォームをデザインしたのが創設者でありCEOのDavid Taylor氏です。2013年に、VersaBankはカナダ国内で10番目の規模の銀行になりました。

仮想通貨を安全に保管するサービスを発表

そんなVersaBankがこのたび発表したのが、「Versavault」というデジタルアセットのためのサービスです。ブロックチェーン技術により暗号化して仮想通貨などのデジタルアセットを保管するサービスであり、今後は他の金融機関も追随すると予想されます。これからは、預金するのと同じ感覚で仮想通貨を銀行に預けられる時代になっていくでしょう。