ベンチャーキャピタルのTRIVEとICONの提携は何をもたらすのか?

 

仮想通貨のICONがベンチャーキャピタルのTRIVEと提携したとして話題になっています。

・ICONはスマートコントラクトでネットワークを作る新興の仮想通貨
・TRIVEは東南アジアを中心に活動するベンチャーキャピタル
・TRIVEはICONと提携してアジアに教育エコシステムを築こうとしている

TRIVEとICONの提携によってどんな未来が生まれるのでしょうか。

アジアの仮想通貨市場を盛り上げるICONとTRIVE

ICONは2017年10月に公開された「韓国のイーサリアム」とも呼ばれる仮想通貨です。イーサリアム同様、ブロックチェーンによるスマートコントラクト機能を有していて、さらにスマートコントラクトを導入するコミュニティをつなげてネットワークを繋ぐ機能があります。つまり、ICONを利用することで異なる地域や異なる企業間などの契約や取引が容易になるというメリットがあるのです。

一方で、TRIVEはシンガポールに拠点を置くベンチャーキャピタルです。
ベトナムなど東南アジアにおける新興企業の経営を、資金面やメンタル面、アドバイスなどによって支援しています。さらにTRIVEが目指しているのは、自身が支援する新興企業が国内市場を越えて発展することだ、と宣言しています。
このICONとTRIVEが、提携を発表しました。

ICONとTRIVEが目指す「教育エコシステム」の先にあるもの

ICONとベンチャーキャピタルのTRIVEは、提携して東南アジアに「教育エコシステム」を構築することを目指すと発表しました。つまり、アジアの各地域をICONのネットワークで繋ぎ、各地でプログラミン学校を運営して、プログラマーや仮想通貨のオペレーターを教育するシステムを構築しようとしているのです。これによって、アジアから新しいテクノロジーやアプリケーションが誕生するきっかけをつくります。

しかし、これだけでは終わりません。このエコシステムは、ベンチャーキャピタルであるTRIVEが支援する企業が、他地域へ発展して開発や製造を行える基盤に利用できます。

さらに、ICONとTRIVEはこのエコシステムで東南アジアのブロックチェーンによる資産を統合して自身が管理しようと目論んでします。くしくもTRIVEが得意とするシンガポールとベトナムは、仮想通貨取引が盛んな地域です。TRIVEはこの地域を中心としてICONのネットワークを張り巡らせ、自身が東南アジアの仮想通貨市場の支配者となろうとしているのです。