Temcoはビットコインブロックチェーンを使用してICO実現か


この記事のポイント
1.ビットコインによる初のICO実現か
2.韓国のTemco社とは
3.ビットコインブロックチェーン上でのスマートコントラクトに期待

1.ビットコインによる初のICO実現か

ICOによる資金調達がメジャーとなってきていますが、ICOで利用される仮想通貨はイーサリアムが一般的でした。しかし、韓国のTemco社は、ビットコインブロックチェーン上でのICOの実現に動いています。ビットコインブロックチェーン(RSK)のサイドチェーンの技術を使うことで、スマートコントラクトのプラットフォームにアクセスし、よりスピーディーで安全性が高く、そしてシステム障害の起こりにくい取引を誕生させようとしているのです。

スマートコントラクトのプラットフォームを作成しているプログラム言語は、イーサリアムで使用されているSolidityなので、イーサリアムのプラットフォームとの互換性もあります。これが完成すれば、サプライチェーンでの取引の透明性が高まり、かつ消費者側も信頼性の高い情報にアクセス出来るようになるというメリットがあります。

2.韓国のTemco社とは

ここで登場する韓国のTemcoは、ブロックチェーン関連のベンチャー企業です。ビットコインブロックチェーン(RSK)上で、中小企業向けのサプライチェーンの管理システムの構築を取り組んでいるところで、そのシステム構築のためにICOによって1,900万ドルの資金調達を計画しています。今回のICOではビットコインとイーサリアムの両方の仮想通貨の受け入れを発表しており、さらにアメリカと中国を除く投資家を対象としています。Temcoはすでに韓国の大手ベンチャーキャピタルである、Korea Investment Partnersからの融資を受けている実績があり、また、メッセンジャーアプリであるKakao Talkへの投資も行っています。

3.ビットコインブロックチェーン上でのスマートコントラクトに期待

イーサリアムはコーディングの自由度が高いというメリットがあるのですが、その反面、イーサリアムブロックチェーン上でのスマートコントラクトでは資産の盗難などの問題が頻繁に起こっています。TemcoのCEOであるScott Yoon氏は、「ビットコインのネットワークは大変理想的で、スケーラビリティの問題や51%攻撃などの問題などを心配する必要がありません。スマートコントラクトツールをビットコインネットワークに導入すれば、誰もがビットコインを使いたいと思うでしょう」とコメントしています。