仮想通貨の価格操作防止や規制変更などについての法案を提出したTed Budd共和党議員

 

Ted Budd氏は1971年生まれのアメリカのビジネスマンであり、ノースカロライナ州出身の政治家です。共和党員であり、2017年からはアメリカ合衆国下院議員を務めています。2018年12月に、仮想通貨の価格操作の防止や規制に関する法案を民主党議員と共同で提出しました。

Ted Budd氏について

ノースカロライナ出身でビジネスを学ぶ
・仮想通貨の価格操作防止などに関する法案を提出
・仮想通貨の利用者保護が期待できる法案

ノースカロライナ出身でビジネスを学ぶ

幼少期をノースカロライナの広大な農場で過ごしたBudd氏は、高校卒業後、アパラチアン州立大学に入学し、ビジネスについて学びました。1994年に卒業した後は、ウェイクフォレスト大学のビジネススクールで経営学修士の学位を取得しています。その後、ノースカロライナ州議会の議員を務め、2017年には合衆国下院議員に選出されました。また、Budd氏は保守的な共和党下院議員からなる議員連盟「フリーダム・コーカス」に所属していますが、このグループは下院共和党のなかで最も右翼的とみなされています。ちなみに、ノースカロライナ州のルーラル・ホールには自身の経営する銃器店があります。

仮想通貨の価格操作防止などに関する法案を提出

Budd氏は2018年12月に、民主党のDarren Soto議員とともに、仮想通貨の価格操作防止についてなどの法案を提出しました。仮想通貨の価格操作については以前から噂されてきたことで、2017年年末のビットコインの暴騰も価格操作の仕業ではないかと言われています。また、ニューヨーク司法長官も、伝統的な取引市場に比べて仮想通貨市場には厳しい監視能力がなく、不正が横行してしまうと懸念を示しています。こうした状況を受けて、Budd氏は以前にも、仮想通貨市場の規制が正しく行われるべきだと主張していました。また、アメリカの仮想通貨市場に対する性急で脆弱な政策は、アメリカの金融テクノロジーの評判を下げるとも批判しており、今回の法案提出もその流れを受けてのことだと考えられます。

仮想通貨の利用者保護が期待できる法案

今回提出された法案には、ほかにも仮想通貨市場の規制を変更・緩和するための内容などが盛り込まれているとのことです。昨今のニュースで良くないイメージの付いた仮想通貨のイメージアップを図るとともに、アメリカがこの分野でリーダーシップを取るための法案なのですが、仮想通貨ユーザーを保護するための法案ということで世間の注目を集めています。