ソーラー発電オーナーに配布されるSolarCoin

SolarCoinとは?

SolarCoinとは、ソーラー発電の普及を目的に作られた仮想通貨です。ソーラー発電をすることで報酬としてSolarCoinを受け取ることが出来る仕組みです。通貨単位は「SLR」です。

この記事では、SolarCoinの3つの特徴を紹介します。

SolarCoinの3つの特徴
  • ソーラー発電の普及を推進するために作られた仮想通貨
  • ビットコインをマイニングするよりも断然効率の良いSolarCoin
  • 日本でも2018年に配布が本格的にスタートしている

ソーラー発電をすることによってコインがもらえるSolarCoin

仮想通貨の中には、エコ活動を推進するために用いられている、もしくはそれを目的とした開発されたものがいくつもあります。その代表的な例が、このSolarCoinと言えるでしょう。

このコインは名称からも分かるように、ソーラー発電普及を推進するために発行されたものです。2014年にソーラーコイン開発機構という団体が開発を行い、それ以降もこの団体によって管理されています。

主な利用手段としては、ソーラー発電の装置を設置しているオーナーにコインを配布するという使い方がなされています。もちろん、市場での取引も可能で売買ができますが、通常のマイニングという形で報酬を得るのではなく、ソーラー発電機器を設置することによって報酬を得られるという、他のコインにはない特徴を持っています。

電力効率で考えるとビットコインよりもはるかに効率が良い

仮想通貨を報酬として得る手段はマイニングがメインとなっています。

しかしマイニングにはCPUやGPU、ASICなどの専用マシンを走らせる必要があり多量の電力を必要とします。多くのユーザーが参加しているビットコインなどは、電気使用量というコストと収益のどちらが高いかという計算をして効率を計るほど、電力を多く必要とするのが現実です。

その点で考えると、SolarCoinは太陽光発電をすることによってコイン報酬を得られ、そのコストと報酬の割合を考えると、ビットコインよりはるかに高い効率性を実現しています。そのため、同じコストを使うのであれば、ソーラー発電機器を持てるということも考えて、SolraCoinを狙った方が断然優れているという見方をする人もいます。

日本でもSolarCoinの配布が本格スタートしているので普及が広がる

SolarCoinは2014年という比較的早い時期に開発、発行されましたが、日本における利用や投資はかなり少なかったのが実情です。

しかし、太陽光発電の分野では世界的に見てもとても進んでいますので、SolarCoinとのコラボレーションが待たれていました。そして、ついに2018年になってから、ソーラー発電設備のオーナーに対してSolarCoinが配布されるという活動が本格的にスタートしました。

SolarCoinはソーラー発電の普及に左右される

SolarCoin (SLR) price, charts, market cap, and other metrics | CoinMarketCap

取引開始は2014年です。取引開始から数年は大きな価格変動もなく低価格で推移をしていましたが、2016年以降、徐々に高騰する瞬間が訪れます。2018年初頭には、取引開始の数百倍の値がつきました。以降、下落し大きな価格変動なく推移を続けています。

ソーラー発電という分野に特化しているSolarCoin。2018年日本にも上陸し、今後普及していくかに注目が集まります。今後、SolarCoinの普及のためにはソーラー発電自体の発展が不可欠なので、SolarCoinの動向と一緒にソーラー発電の分野での情報取得も重要になります。

SolarCoinの主な取引所