仮想通貨取引所を開設予定のタイ証券取引所(SET)




タイ証券取引所(SET)は、タイで唯一の証券取引所です。2019年1月に仮想通貨取引所の設立を目指して財務省に申請を予定していると一部で報道されていましたが、3月には実際、公式に計画が進んでおり、2020年中に開設予定であることを発表しました。

タイ証券取引所(SET)が仮想通貨取引所を開設

・SETへの仮想通貨取引の需要が高まる
・金融企業と協力して利便性をコアに開発を進める
・厳しい規制のなか今後のタイ市場に注目が集まる

SETへの仮想通貨取引の需要が高まる

タイでただ一つの証券取引所であるタイ証券取引所(SET)は、NVDR、フォーリン株(F株)、ローカル株(L株)の株式を扱い、時価総額が3年間で33%もの伸びを見せる東南アジアのなかでも巨大な市場規模を持ちます。新規上場する企業も多く、今では東南アジアのなかでシンガポールに次いで勢いのある証券取引所です。SETに対しては、証券会社から仮想通貨取引所のライセンスを申請することが以前から期待されており、それに応える形でこのたびの計画となったようです。

金融企業と協力して利便性をコアに開発を進める

SETの仮想通貨取引所は、ディーラーや仮想通貨ブローカーに関心を持つ証券投資家をサポートすることが目的です。実際に開設されると、証券と仮想通貨のどちらも取り扱う世界的にも珍しい取引所になるでしょう。ただ、タイにはBXB やBitkubといった実績のある仮想通貨取引所があり、それらと比べてこの分野の経験に欠けるSETはそれをどう克服するかが注目されます。現在、世界的ファンド「Vestima」など、金融関係の企業と協力してプラットフォームの開設を進めているようです。また、ユーザーに質の良い投資経験を提供するために、迅速な取引スピードなど利便性をコアに開発を進める予定であるとも言います。

厳しい規制のなか今後のタイ市場に注目が集まる

タイは仮想通貨に厳しい国です。仮想通貨事業を行うには、厳しい条件をクリアして規制当局からライセンスを受ける必要があります。そのため、仮想通貨市場はこれまで限定的な発展しか遂げておらず、SETが開設する取引所でも、ライトコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアムクラシックなどでさえ取引が禁止されるようです。政府は、SETの取引所がオープンしたら、さらにライセンスの認定を厳格にする姿勢を見せています。しかし、いずれにせよ、タイで仮想通貨事業の整備が着々と進んでいることは確実です。これにより、世界的にも仮想通貨市場の規模が拡大することが期待されます。