SECコミッショナー・Hester Peirce氏がビットコインETFの再審査を要求!

2018年にSEC(米国証券取引委員会)は上場を否決したビットコインETFについて、かなり異例ではありますが再審査の必要を認めて、もう一度審査をし直すと公表されています。

この記事のポイント
・Brent Fields氏よるビットコインETFの再審査
・Hester Pierce氏も公式ツイッターで同意見
・その後3度の審査延期がなされている

Brent Fields氏よるビットコインETFの再審査

実はこの公表の前日に、SECはProShares版・GraniteShares版・Direxion版の合計で9種類のビットコインETF申請を不認可したばかりだったのです。しかし秘書長を務めるBrent Fields氏より各ビットコインETFの提供先へ連絡が入り、この件は一時保留する旨が伝えられたのです。

これによって仮想通貨が投資信託の対象商品として上場されるための門戸が開かれるかどうか?今後の仮想通貨投資に関する大きな分岐点となります。またこの件に関して、仮想通貨コミュニティで『クリプト・ママ』との愛称で呼ばれているHester Peirceコミッショナーが、ビットコインETF支持を強く主張してきました。SECが再審査を行うことになったのも、実はHester Peirce氏ひとりがビットコインETF申請の却下という決定に反対したからです。

Hester Pierce氏も公式ツイッターで同意見

さらにHester Pierce氏は公式ツイッターで以下のように語ってもいました。『SECの役割は、公正な投資がなされる環境を整えること。不正を防ぎ、透明性を確保するための市場をデザインすることが本質です。今回のSECの判断は、この基本を逸脱していて、市場の質や特性ばかりを重視した決定になってしまっている』との事でした。ただし、一度なされた決定を覆すためには、コミッショナーの過半数の同意が必要ということで、ビットコインETFの認可がなされるかどうかは分からないとも言い添えてありました。

その後3度の審査延期がなされている

2018年12月現在でのニュースによりますと、ビットコインETFの審査が3度目の延期を決め、SECでは2019年2月27日までの猶予期間を公表しています。ETF賛成派のHester Peirce氏は、認可の可能性は決して高くないと警鐘を鳴らしています。それはビットコインETF自体が、SEC基準に届いていないからで、異常な過熱を見せる仮想通貨投資は容認できないからです。現状の仮想通貨相場は異常なほどの乱高下をしていて、1年間で100倍・1000倍の値動きは問題があるとの意見が強くあるということです。