ロシア中央銀行総裁エリヴィラ・ナビウリナ氏の発言がもたらした影響力

この記事のポイント

・ロシア中央銀行総裁
・仮想通貨の今後を予言
・ロシアの銀行界も注目

ロシア経済界の第一人者

ロシアの経済学者エリヴィラ・ナビウリナ氏はロシア中央銀行総裁を務めるロシア経済界の第一人者です。このほどエリヴィラ・ナビウリナ氏が仮想通貨の未来性に関する重大な発言をし、投資家たちの注目を集めました。エリヴィラ・ナビウリナ氏は仮想通貨熱がやや冷めつつあるという分析をしつつ、今後仮想通貨が徐々に社会に浸透しつつあると発言しています。今回のナビウリナ氏の発言は市場にマイナスなマインドを植え付けるものとなるのでしょうか。

仮想通貨バブルの終焉と通貨としての役割

エリヴィラ・ナビウリナ氏の発言内容を分析するとそのような意味ではないことが分かります。むしろ仮想通貨バブルに踊っていた時代は過ぎ去り、今後は社会全体で受け入れられる通貨の一つとして認知されつつあるとの見解を示しました。このことは、仮想通貨がより身近になることを意味しています。ナビウリナ氏は今後3年から5年以内にこのような動きがさらに浸透し、今まで以上に多くの人々がブロックチェーンにかかわりを持つようになると述べています。投機目的の仮想通貨から、市場経済にとって不可欠な通貨へと変化することを暗に示しています。

銀行界への影響

エリヴィラ・ナビウリナ氏はロシア中央銀行総裁という立場でもあるため、今回の発言はロシアの金融界にも影響を与えるものとなりました。例えば金融機関を対象にしたアンケートによれば、ロシアの大手銀行がこれまで以上に仮想通貨に関心を抱いていることを明らかにしています。これは仮想通貨が見過ごすことのできないものという認識が強まりつつあることを示しています。このような動きは仮想通貨界にとってプラスになるため、投資家たちも歓迎しています。

ナビウリナ氏の声明

ただしエリヴィラ・ナビウリナ氏の立場は仮想通貨が基軸通貨になりうることを認めるものではなく、むしろ否定的な立場にあることを覚えておかなければいけません。ロシアでも仮想通貨に対する投資の動きが活発になっていますが、中央銀行総裁が仮想通貨への否定的な発言をすることで、一定のブレーキ効果があるものと分析されています。ナビウリナ氏は仮想通貨の可能性を否定しているわけではないため、今後の市場の動きによってはロシア中央銀行も仮想通貨に対する何らかのアクションを起こす可能性が十分あるといえるでしょう。今後の状況に目が離せなくなりました。