リップル社の設立した財団法人 University Blockchain Research Initiative(大学ブロックチェーン研究イニシアティブ))

University Blockchain Research Initiative(大学ブロックチェーン研究イニシアティブ))(以下、UBRI)は、2018年6月にリップル社が設立したブロックチェーン技術の研究と人材育成のための財団法人です。

リップル社の立ち上げたUBRIについて

この記事のポイント

・世界の大学と提携しブロックチェーン技術の研究開発を支援
・第一弾パートナーに17の大学が選ばれる
・2019年には新たに11校が加わる

世界の大学と提携しブロックチェーン技術の研究開発を支援

リップル社といえば仮想通貨のXRPで有名ですが、ブロックチェーン技術の研究開発の裾野を広げるべく、さまざまな企業や団体と提携、支援をしてきました。今回のUBRIもそうした活動の一環で、今度はフィンテック研究に長けた世界各国の大学と提携し、総額5000万ドルもの資金を援助しながらブロックチェーン技術の研究開発を進めていきます。

第一弾パートナーに17の大学が選ばれる

2018年6月にUBRIの設立が発表された際、第一弾のパートナーとして世界の17の大学が選ばれました。マサチューセッツ工科大学、プリンストン大学、カリフォルニア大学バークレー校といったアメリカの名門大学を始め、イギリス、カナダ、オランダ、インド、ブラジル、韓国といったブロックチェーン技術の開発が進む国々の有名大学から、キプロスのニコシア大学やルクセンブルクのルクセンブルク大学など、比較的新しい大学ながら先端技術の研究に力を入れる大学も選ばれています。各大学は、リップル社から資金援助を受けながら、ブロックチェーン技術のイノベーションを推進する研究開発に力を入れつつ、人材開発のための新たなカリキュラムの創設なども行っていく予定です。リップル社も、専門家の派遣や技術提供などで各大学と共同してプログラムを推進していきます。

2019年には新たに11校が加わる

2019年2月、リップル社は公式ツイッターにて、UBRIに参加する新たな大学が決まったことを発表しました。「ブロックチェーンのエコシステムの成長と、この分野における次世代のリーダーを支援していくために、11大学とパートナーシップを結べたことに興奮している」と語っています。新たに加わったのは、カーネギーメロン大学、コーネル大学、デューク大学らアメリカの名門大学8校と、シンガポールのシンガポール国立大学、ブラジルのサンパウロ大学、中国の清華大学フィンテック研究所の3校です。