PIVXとはどのような通貨なのか?

PIVXとは?

(ピヴクス)は2016年に公開された仮想通貨で、通貨単位は大文字でそのまま「PIVX」です。

発行枚数に上限がないというのが特徴です。大きな可能性を秘めた仮想通貨と2017年に話題となり、公開当初から比較して100倍近くの価格上昇を示しています。価格の上下動がビットコインに連動しやすく、価格の推移が分かりやすいというメリットがあります。

この記事では、PIVXの3つの特徴について紹介したいと思います。

PIVXの3つの特徴
  • 高い匿名性
  • 特殊なシステムの採用
  • スケーラビリティの問題

高い匿名性

PIVXの特徴は、 「Coinjoin」という新しい技術を導入し、さらに「ゼロ知識証明」というシステムを採用しているために匿名性が高いことです。

Coinjoinは、複数の送信された情報をいったん1つのまとまりとして集めてから分配するという方法です。このため、誰が送信したのか、それを誰が受信したのか特定しにくい特徴を持ちます。

ゼロ知識証明は、多くの新型の仮想通貨で採用されているシステムで、1つの情報のかたまりに対して、中身を開くことなく真実性を確保します。これも、誰が誰にどの程度のコインを送ったのか外部にもれないシステムです。

こういった方式を採用しているため、ブロックチェーンを追跡しても通貨の取引が発覚することがなく、しかも不正もしにくいという状態になります。

特殊なシステムの採用

PIVXでは「Swift TXシステムという決済方式を採用しています。

これは、現実の取引において即時決済をするためのもので、ビットコインであれば決済に時間がかかるのを極度に短縮することを可能にしています。
ビットコインは1つのブロックを生成するのに10分以上かかりますが、PIVXではわずか60秒しかかかりません。決済はほとんど即時に行われます。

また、分散型の合意アルゴリズムを採用していますが、システムの安全性の確保のために、幾人かのマスターノード所有者がネットワークを監視しています。これは中央集権化につながる道でもありますが、取引環境が安定するというメリットもあります。 

スケーラビリティの問題

PIVXでは匿名性を保つために、取引データが大きくなる傾向があります。

情報を1つのまとまりとして認識する方式なので一見すると、スピーディなようですが、実際には取引のデータであるトランザクションは大きくなります。
そのため、売り物である即時決済に悪影響が出てくることが懸念されています。逆に、スケーラビリティと呼ばれるこの問題が解決すれば、仮想通貨市場での存在感は増すでしょう。

PIVXの将来性

「発行上限がない」「高い匿名性」「即時決済」など、人々を引きつける特徴を持ったPIVXは、特に資産保護や高速性の観点でユーザーから支持を得ています。2018年ロードマップも公開されており、今後の動向にも注目が集まっています。

公開当初から100倍も値を上げ、それ以降も上昇傾向にあります。世界最大級の仮想通貨取引所「Binance」で取引が行われてからは認知度も上がってきており、これらの特徴を支持するユーザーも国内外に多数いることが伺えます。

一方で、即時決済に影響が起きそうなスケーラビリティの問題はまだまだ解決に至っていません。また、匿名性を売りにする仮想通貨との差別化も今後の課題となるでしょう。マネーロンダリングなどの資金の悪用に使われる可能性もあり、国によっては規制の対象となっています。

これら諸問題の解決と共に更なる躍進に期待が高まります。