ベネズエラの石油大臣兼PDVSA総裁のManuel Quevedo氏

Manuel Quevedo氏はベネズエラの石油大臣です。国営の石油会社「PDVSA」の総裁でもあります。2018年11月、Quevedo大臣はTwitterにて、ベネズエラは石油輸出国機構(OPEC)に対し、石油資源に裏付けられた法定仮想通貨の「ペトロ」を提案すると述べました。2019年からはペトロでベネズエラの石油を市場販売する目論みもあると言います。そこで、Manuel Quevedo大臣とベネズエラの仮想通貨「ペトロ」について見ていきましょう。

Manuel Quevedo大臣と仮想通貨「ペドロ」について

・国防の長を務める
・大統領に国の石油部門を任される
・ペトロがベネズエラの通貨になるかも

国防の長を務める

Manuel Quevedo氏は、ベネズエラの国家警備隊である「GNB」の「Queseras del Medio II」出身で、国立管理大学院公共財政学部では財政学を修めています。また、アメリカのクイーンズ大学で経営学修士号を取得しました。さらに、ベネズエラの国家警備隊訓練校(EFOFAC)では芸術学と軍事科学を学んでいます。2001年に国防総省大臣の個人補佐官を務め、2002年からは副大統領の個人補佐官を務めました。2005年にGNB総司令官室長に就任しています

大統領に国の石油部門を任される

2015年からQuevedo氏は、公共事業・国民住宅大臣となり、それと同時に「La Gran Misión Barrio Nuevo Barrio Tricolor(GMBNBT)」という労働者階級の住宅事情を改善するための財団の長を務めました。今も財団のホームページで、Quevedo氏の活動の様子が閲覧できます。その後、2017年11月にNicolás Maduro大統領によって、石油大臣とPDVSA総裁に任命されました。Maduro大統領はQuevedo氏について、「彼が今後のPDVSA の再建と石油セクターでの汚職の取り締まりを担う」と述べています

ペトロがベネズエラの通貨になるかも

そんなQuevedo大臣が、今後、OPECに対し国の法定仮想通貨「ペトロ」を提案することを発表したわけですが、その裏にはベネズエラの法定通貨が経済混乱で著しく価値を下げているという事情があります。そこで、ベネズエラ政府は自国の世界最大級の原油埋蔵量に着目し、その価格を基にした仮想通貨「ペトロ」を発行して国際取引にも用いようとしているのです。将来は石油の取引はすべてペトロで行われるとのことで、ペトロがベネズエラの正式な通貨になる可能性があります