アメリカ大手小売業EコマースのOverstock.comがブロックチェーン分野に参入

 

この記事のポイント

■Overstock.comはアメリカ大手の小売業企業
■2019年の経営目標としてブロックチェーン分野への本格参入を計画
■2014年からすでにビットコインでの決済をスタート

Overstock.comはネットショップができる大手Eコマース

Overstock.comは、アマゾンやYahooのようにネットショップサイトとして知られていますが、大手小売業を取り扱うEコマース企業です。Overstock.comは以前から仮想通貨との融合には積極的にかかわっていて、2014年からはネットショップの決済方法の一つとして、ビットコインでの決済もOKとなっています。

そのOverstock.comが、近い将来には小売業の分野を売却することを発表しました。その理由は、今よりも本格的にブロックチェーン技術に取り組みたいという点と、仮想通貨の普及に尽力したいという理由のようです。このOverstock.com社の発表に対しては市場が敏感に反応し、この発表を行った2018年11月には、Overstock.com社の株式はなんと23%も上昇したようです。

仮想通貨への取り組みはどうなるのか

Overstock.comが表明しているブロックチェーン技術と仮想通貨分野は、海外の投資家からも注目を集めている分野です。特にブロックチェーン技術に関しては、アメリカ国内はもとより世界各国で開発プロジェクトが進められていて、その中には国家プロジェクトとして開発が優先的に行われている国がたくさんあるほどです。

Overstock.comでは、これからOverstock.com社が具体的にどんな風に仮想通貨やブロックチェーン技術にかかわっていくのかという点については明らかにしていませんが、ブロックチェーン技術を駆使したプロジェクトによって、Overstock.com社の今以上に飛躍的な成長を見込んでいるようです。

投資先はどこが有望?

Overstock.comは、社内でブロックチェーン技術の開発を行うというわけではなく、すでにブロックチェーン技術を使ってプロジェクト開発を行うスキルやノウハウを持っている企業に対して、投資という形で関わりを持つ可能性が強いと言われています。2019年1月現在で有望と言われているのは、Medici Venturesで、仮想通貨関連事業におけるスタートアップを支援したり、ブロックチェーン技術の活用やプロジェクト開発の分野においても投資したりすることを予定しているようです。ただし、Overstock.com社の投資先はMedici Venturesだけに限定しているわけではなく、他にも複数の候補先があるようです。