ニューヨーク大学(NYU)教授の経済学者・Nouriel Roubini氏

1. Nouriel Roubini氏はこんな人

ニューヨーク大学(NYU)教授のNouriel Roubini氏は、アメリカの経済学者です。Nouriel Roubini氏はアメリカから発する世界金融危機を予言してあてたことにより、その先見の明が評価されています。そんなNouriel Roubini氏の最近の発言で注目を浴びているのが、仮想通貨に関する意見です。世界的に拡大をみせている仮想通貨で、各国の政府でもスマート決済として取り入れていくか議論が交わされているものですが、そんな仮想通貨を酷評しています。

・仮想通貨への酷評
・ブロックチェーンへの酷評

Nouriel Roubini氏は元々、著名な経済学者の1人で、1990年代終わりごろには、大統領経済諮問委員会に入って、ビル・クリントン政権における経済アドバイザーとして、活躍されました。アジア通貨危機のときや、世界金融危機のときにも、その解決のためにアドバイスするなどして、尽力されました。

2.仮想通貨への酷評

Nouriel Roubini氏は当初より、仮想通貨に対して否定的な意見を述べています。ビットコインに対しては「人類の歴史上で最大のバブル」や「ブルシット」と酷評し、すべての仮想通貨に対しては「すべての詐欺やバブルの母」と酷評しています。さらに、仮想通貨の投資を行っている投資家を「無知」と呼んでいます。

Nouriel Roubini氏は、仮想通貨に関する数々の講演会を行い、そこではなぜ仮想通貨を酷評するのかについても述べています。さらに、仮想通貨に賛成している評論家や、仮想通貨の運営者と討論を交わし、それでも仮想通貨に否定的な意見を発しています。アメリカの乗員議会で仮想通貨に関する聴聞会が開かれ、意見を求められた際にも立場は変えませんでした。

3.ブロックチェーンへの酷評

仮想通貨に対してだけではなく、Nouriel Roubini氏は仮想通貨の根本的なシステムともいえるブロックチェーン技術に対しても否定的な立場を示しています。ブロックチェーン技術は、世界中の企業や公的な機関で、その応用技術が注目されているところですが、Nouriel Roubini氏はブロックチェーン技術に対して誇張された技術にすぎないと切り捨てました。

さらに、ブロックチェーン技術によって急成長する代わりに、爆縮することを予言しています。そのことを「技術と失敗のセット」と呼び、将来的にブロックチェーン技術によって破滅すると言っているのです。