NEMがデフォルトで提供しているOpenApostilleとは?

 

この記事のポイント

■NEMウォレットがデフォルトとして提供しているサービス
■ブロックチェーンの改ざん不能という特徴を生かしたシステム
■イラストの存在を証明することが可能

OpenApostilleとは?

OpenApostilleとは、仮想通貨プロジェクトの一つであるNEMのウォレットがデフォルト機能として提供しているサービスの一つです。NEMは他の仮想通貨と比較して、優秀なAPIが提供されているという特徴があり、アルトコインの代表でもあるイーサリアムなどと比べると、開発や実装がしやすいというメリットを持っています。そのためエンジニアたちは様々な機能やサービスを整備していて、OpenApostille以外にも、アドレスを入力すると、そのアドレスの活動を一覧表示してくれるXEMBookとか、Twitterを使ってチップを送信できるTipNEMなどのサービスなどが良く知られています。

OpenApostilleの仕組み

OpenApostilleは、NEMブロックチェーン上で公証されている情報の信頼性を公証するために利用するサービスで、原産地証明書やコンテンツが必要とする重要な文書や書類を登録することで利用できます。OpenApostilleを利用すると、ファイル名にハッシュが付いたオリジナルファイルに加え、証明書となるPDFファイルと公証の履歴となるNTYファイルという3つのファイルがまとめられて、ZIPファイルに入れられて公証が成功した後にオーナーへ返還されるという仕組みとなっています。

OpenApostilleは、ブロックチェーンが持っている特徴を上手く生かしている点が特徴です。ブロックチェーンにおいては、過去のデータにさかのぼって改ざんすることができないという性質があり、OpenApostilleでもオーナーシップの証明書とタイムスタンプがブロックチェーン内の文章をすべて永久的に記録できるという特徴があります。つまり、特定の日に、その知的財産を所有していたということを証明できるわけです。

OpenApostilleにはパブリックタイプとプライベートタイプがある

OpenApostilleには、公共的に誰でも気軽に閲覧できるパブリックタイプと、プライベートな情報まで閲覧できるプライベートタイプという2種類があります。公証の手段として利用されるOpenApostilleは、標準的なサービスということでパブリックタイプのOpenApostilleとなっています。NEMのNanoWalletを使って任意のデータをアポスティーユすると、公証された内容がZIPファイルとして返還される仕組みになっています。