NEMの普及を進める財団法人 NEM財団がアルゼンチンのジャーナリスト労働組合と提携

 

NEMブロックチェーン技術の普及を進める財団法人、NEM財団は、2019年1月、著作権の管理と保護を目的としたブロックチェーンソリューションの開発で、アルゼンチンのジャーナリスト労働組合と提携したことを発表しました。

NME財団とアルゼンチンのジャーナリスト労働組合の提携

・NEMブロックチェーンの普及を目指すNEM財団
・著作権保護にNEM財団の技術を求めた労働組合
・著作権者の証明が簡単になる

NEMブロックチェーンの普及を目指すNEM財団

NEM財団はNEMの分散型台帳技術による経済圏の拡大を使命に、2017年、シンガポールにて創設された財団法人です。財団法人とは、株式会社のような営利を目的とした法人とは異なり、特定の目的のために集められた財産に法人格を与えたものであって、NEM財団も営利目的の活動は基本的に行っておらず、公共事業のための非営利団体となります。NEM財団の目的とは、公式ホームページによると、各国政府、産業界、学会、エンジニア、エンドユーザーに対して、NEMブロックチェーンの分散型台帳技術を普及していくことです。

著作権保護にNEM財団の技術を求めた労働組合

NEM財団は2019年1月、アルゼンチンのジャーナリスト労働組合「CISPREN」と提携したことを発表しました。著作権の管理や保護を目的に、NEMブロックチェーンを使ったソリューションを開発していくことになっています。今後はNEM財団とCISPRENが、ジャーナリズムの分野における著作権の保護や正当な報酬の支払いなどの実現のために、新たなブロックチェーンソリューションの開発などにおいて協力していくとのことです。

著作権者の証明が簡単になる

NEM財団と提携したジャーナリズム労働組合のCISPRENは、ブエノスアイレスの西北西に位置するコルドバ市に本拠を置いています。CISPRENの狙いは、NEM財団との提携によってジャーナリスト業界での知的財産権や著作権等の問題の解決です。アルゼンチンでも日本と同様、ウェブ上のコンテンツを巡って盗作、盗用、使用料の未払いなどの問題が紛糾しています。CISPRENの広報担当、German Guismondi氏によると、それをNEM財団のブロックチェーン技術を活用することによって解決し、正常なジャーナリズムの発展を目指したいとのことです。現段階の構想は著作者が作成したコンテンツをブロックチェーン上にアップすると、タイムスタンプが記録されて最初にアップしたことの証明になり、またデジタル署名とQRコードにより著作権者の証明も簡単にできるようになるといったものです。