NASDAQで女性初のCEOとなったAdena Friedman氏

Adena Friedman氏は現在のNASDAQの最高経営責任者(CEO)です。アメリカの大手証券取引所運営会社で女性がCEOに就任したのが初として、2016~2017年に大きな話題となったことは記憶に新しいですが、Adena Friedman氏の経歴や、彼女をCEOとするNASDAQの今後の計画などについて見ていきましょう。

Adena Friedman氏とNASDAQについて

・NASDAQ初の女性CEO
・前CEOの指名で就任が決定
・NASDAQの仮想通貨取引所がオープンか

NASDAQ初の女性CEO

Adena Friedman氏は1969年生まれで、2018年現在49歳のアメリカ・ボルティモア出身の女性です。結婚前の名前はAdena Robinson Testaで、T. Rowe Priceでマネジメントディレクターを務めた父と、ボルティモアのローファームで弁護士として活動していた母のもとに生まれました。名門ウィリアムズ大学で政治学を学んだ後、ヴァンダービルト大学のOwen Graduate School of ManagementでMBAを取得しています。

NASDAQに入社したのは1993年で、2011年から一時投資会社のカーライル・グループでCFOを務めていましたが、NASDAQ が立て直しを図っていた2014年から復帰し、2017年1月1日から同社初の女性CEOとして活動しています。2017年には、フォーブス誌の「最もパワフルな女性」にも選ばれました。ちなみに、テコンドーで黒帯を持つ腕前でもあります。

前CEOの指名で就任が決定

Friedman氏がCEOに就任したのは、前CEOで現会長のボブ・グレイフェルド氏が比類ないほどの適任として指名したからです。CEOに就任以降、さっそくさまざまな計画に取りかかっています。2018年7月に、NASDAQのインフラを使った初めての仮想通貨取引所である「DX.Exchange」がスタートしたのもその一部です。

NASDAQの仮想通貨取引所がオープンか

また、Friedman氏によると、2019年の早い段階でNASDAQがビットコインの先物取引をスタートする計画があることも報道されています。まだ、競合他社とどうやって差別化を図るか模索中とのことですが、計画は着実に進行している模様です。また、仮想通貨取引所を始めたら、最初に上場させる銘柄はリップルになる見込みが強いとも言われています。いずれにせよ、NASDAQが仮想通貨取引所を始めることで、アメリカだけでなく全世界が仮想通貨にさらなる注目を浴びせることは確実でしょう。