Nasdaqから支援を受けるニューヨークのブロックチェーン開発会社「Symbiont」

Symbiontはニューヨークに本拠を置くブロックチェーン技術の開発会社です。2019年1月、シリーズB投資ラウンドにおいて、Nasdaqなどから約2000万ドルの資金を調達したことが発表されました。これにより、Nasdaqが本格的に仮想通貨市場に参入すると話題になっています。

Symbiontについて

・ブロックチェーンプラットフォームの「Assembly」に期待が集まる
・有力企業がその高い技術力に注目
・Nasdaqの仮想通貨取引所につながる

ブロックチェーンプラットフォームの「Assembly」に期待が集まる

ブロックチェーン技術のスタートアップ企業として、Symbiontは新たな分散型アプリケーションの開発に尽力しています。なかでもスマートコントラクトを実装したブロックチェーンプラットフォームである「Assembly」には、金融機関でのデータ共有や検証に有用として大企業からも大きな期待がかけられており、Nasdaqも大きな関心を抱いていました。Nasdaqは以前から新たなテクノロジー分野への投資に積極的で、今回の投資ラウンドを主導したのも、Symbiontの開発する製品が大きな利益をもたらすと判断したものと考えられます。

有力企業がその高い技術力に注目

Nasdaqのほか、Symbiontの投資ラウンドにはいくつもの大企業が参加しました。City Ventures、Raptor Group、Galaxy Digitalという面々です。これまでの仮想通貨やICOといえば投機的な側面が強いものが目立ちましたが、Symbiontにはそれだけではない確かな技術があるとして、こうした大企業から高い評価を受けています。今後、Symbiontのブロックチェーンを取引処理に応用した技術は、Nasdaqの構築するファイナンシャルフレームワークへと統合される予定です。

Nasdaqの仮想通貨取引所につながる

Symbiontの投資ラウンドを主導したNasdaqは同社と提携を結び、今後は仮想通貨取引所の開設を目指していく模様です。実際、以前から仮想通貨に対してグローバル通貨になりうる存在として支持していたNasdaqのCEO Adena Friedman氏も、Symbiontと連携することで当局の規制に準拠した仮想通貨取引所が構築できると大きな期待を寄せています。また、仮想通貨を2019年のイノベーションのテーマとして挙げ、今後もこの分野に支援を続けていくとのことです。