政府機関:NASAでブロックチェーン技術の導入を模索

1.NASAとはどんな政府機関なのか?

「NASA」という言葉を、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。宇宙開発を語るうえで、NASAは世界的にも重要な存在です。アメリカの政府機関の1つで、アメリカ航空宇宙局のことをNASAといいます。宇宙計画に携わるすべてのことをNASAで行っており、国際宇宙ステーションの運用支援なども行っています。

そんなNASAが現在注目しているのが、宇宙開発におけるブロックチェーン技術の導入です。ブロックチェーンの技術を宇宙開発に導入することによって、さらなる宇宙開発の発展をねらっています。

・イーサリアムベースの宇宙開発研究を行っているチームに助成金
・スマートコントラクトの宇宙探査機への応用

2.イーサリアムベースの宇宙開発を行っているチームに助成金

NASAが実際にブロックチェーン技術の導入のために動いた例として、イーサリアムベースの宇宙開発を行っているチームに助成金を行ったというものがあります。オハイオ州にあるアクロン大学で電気・コンピュータ工学の助教授として活躍されているJin Wei Kocsis氏は、NASAから33万ドルの助成金を受けたことを明らかにしています。

Jin Wei Kocsis氏は、宇宙開発においてイーサリアムのブロックチェーン技術を応用できないか、という研究を行っています。宇宙開発に必要な技術の研究だけではなく、安全性と認識性の高いシステムの開発を目指して、研究をすすめていくことを表明しています。

3.スマートコントラクトの宇宙探査機への応用

イーサリアムのブロックチェーン技術を応用できるようになると、どんなことができるようになるのかというと、宇宙探査機自体が自ら考えて宇宙にあるゴミ等を察知して、自分で回避できるようになるのです。そのため、宇宙探査機のできる作業が増え、さらにたくさんの宇宙に関するデータの収集ができるようになるといわれています。

イーサリアムのブロックチェーン技術といえば、スマートコントラクトです。このスマートコントラクトの仕組みは、仮想通貨界の中でも非常に優秀なブロックチェーン技術であるといわれています。そのため、宇宙開発だけではなく、他の分野でも応用できないか注目を浴びているところです。そんなスマートコントラクトを宇宙開発に応用することによって、宇宙開発システム自らが考えて作業を実行するという技術を確立していけることが期待されています