世界最大の保険組合Lloyds of London(ロイズ)がついに仮想通貨市場に参入か?

 

仮想通貨への投資の最大の障壁は投資家の「不安」かもしれません。だとすると、このニュースがその障壁を取り除くのではないでしょうか。世界最大の保険組合Lloyds of Londonが、仮想通貨に保険をかけたとのニュースが流れてきました。

・世界最大の保険組合Lloyds of London(ロイズ)は、資産家で組織された保険シンジケート
・Lloyds of Londonが保険をかけたのはKingdom Trustが保管する仮想通貨資産
・Lloyds of Londonの参入によって市場が活気づくことが期待される

Lloyds of Londonの仮想通貨市場参入のニュースはどのような意味を持っているのでしょうか。

世界最大の保険組合Lloyds of Londonとは?

保険の起源は17世紀の大航海時代にさかのぼります。当時、遠く外国に航海にでかける船は常に危険が伴っていました。そこで、ロンドンのコーヒーショップに集まる金持ちたちが、船が無事に帰ってくるか、難破するか、賭けを始めました。これが保険のルーツです。そして、そのコーヒーショップの名前がLloyds(ロイズ)でした。

現在でもLloyds of Londonは保険会社ではなく、保険組合です。アンダーライターと呼ばれる資産家がLloyds of Londonの会員となり、実際に保険を引受け、保険金を支払うのはこのアンダーライターが組織したシンジケートです。

さらに、Lloydsが特徴的なのは再保険という仕組みです。再保険とは、損害を被った保険会社に対して保険金を支払うということ。従ってLloydsが引き受ける保険は莫大なものになることもあり、災害やテロなども対象になります。

Lloyds of Londonが仮想通貨市場に参入した意味

Lloydsが仮想通貨市場に参入したと報じられたのは2018年8月です。仮想通貨カストディアンの Kigdom Trustが、SDBICを通じて、Lloydsの匿名のアンダーライターとその資産に対する保険契約を結んだとのこと。これは、画期的なことと捉えられました。

仮想通貨は過去にも盗難や紛失等によって失われるという事件があり、その信頼性の無さが投資家の参入を阻んでいるとも言われていました。しかし、世界最大の保険組合が保証してくれるというなら話は別です。仮想通貨カストディへの信頼が高まり、さらなる資産が集まって市場が活気づくことでしょう。

さらに、Lloydsがこれからの金融システムとして仮想通貨を無視できなくなったという事実も大きいものです。仮想通貨がいよいよ世界的に資産として認められ始めたことを意味するからです。